奥様は、誰かから大切にされていますか? 奥様が大切にされている方々は、奥様のことを大切に扱ってくれていますか? 奥様が一生懸命貴重な時間を費やして尽くしているのに、その人たちが奥様のことをむげにしているのなら、ちょっと考えたほうがいいかもしれません。人間というのは、周囲の人たちとのつながりの中でこそ存在する生き物。ご主人とか、お子さんとか、ママ友、職場の人たちとの関係性が奥様の人生にとって非常に重要なのです。
お子さんには無償の愛を捧げていいと思います。でも、ご主人やママ友や職場の人は無償の愛というわけにはいきません。ご主人には愛されていますか? ええ、愛されているでしょう。しかし、大切に扱われていますか? ここがポイントです。奥様が一生懸命尽くしているのに、それに見合うだけの愛情が戻ってきますか? 奥様一人だけが尽くしていませんか? もしそうならば、いくら夫婦でも大問題。働いているならば、職場の上司や同僚の方々はどうでしょう? 学校のママ友はどうですか? 奥様のことを大切に扱わない人たちのために頑張る必要があるのでしょうか?
必ずしもギブアンドテイクじゃなければいけないということはもちろんありません。でも、無償の愛は好きなアイドルだけで十分。実世界ではご自身を大切にしてください。大切にされることが幸福の入口です。奥様が一生懸命愛を注いでいるのに、相手がそれをないがしろにしているのを看過してはいけません。不公平です。あげてばかりじゃ、なくなってしまいますよ。人間は愛されてこそ輝くことができる。もっと正確に言えば、お互い大切にしあうからこそ、愛が育まれるのです。
私はいろいろと経験をしてきましたから、今は息子への愛だけで十分。無償の愛はいいですよね。別に息子に将来面倒を見てもらおうなんて思ってもいません。この子を育て切ることが今の自分の一番の目標です。そこにギブアンドテイクは存在しません。子供だけは例外ですからね。「でもね、辻さん、私は夫を子供みたいに思っているのよ。彼が外で浮気をしても、別に今更もういいのよ」なんて、おっしゃらないでください。あなたには、愛される権利があるのですから。
さて、今日の一品は、子供に大人気のナポリタンとグラタンをミックスしてみました。そしたら、息子があっという間に完食! これは絶対、お子さんにウケますよ!
材料3人分:マカロニ150g、玉ねぎ2分の1個、パプリカ4分の1個、ベーコン50g、ソーセージ2本、にんにく1片、グラタン用チーズ100〜120g、オリーブオイル大さじ1、トマトの水煮缶2分の1缶、塩・こしょう適量、ケチャップ大さじ2、とんカツソース大さじ2分の1、醤油大さじ2分の1、小麦粉大さじ1、バター15g、牛乳100㏄、生クリーム大さじ2、お好みでタバスコ少々。
まず、マカロニを硬めに茹で、ざるにあげておきます。フライパンにオリーブオイルをひき、中火で細かくしたにんにくの香りを移したら、食べやすい大きさに切ったベーコンとソーセージ、細切りにした玉ねぎとパプリカを炒めます。野菜がしんなりとして、火が通ったらトマトの水煮とケチャップ、とんカツソース、醤油を加え、煮立ったら塩・こしょうで味を調える。違うフライパンにバターを溶かし、小麦粉を加え中火でゆっくりなじませ、かき混ぜながら牛乳と生クリームを加え、煮立ったら火をとめて、クリームソースの完成。耐熱皿に茹でたマカロニとクリームソースを加え、その上にトマト味の具をのせ、チーズを敷き詰めたら200度に熱したオーブンで15分ほど焼きます。表面にきれいな焼き色がついたらナポリグラタンの出来上がりです。
ボナペティ!
本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし 世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!