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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!

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秋…それは実りの季節。
おいしいものに溢れついつい食べすぎちゃう季節。
うさこも肥ゆる。

そんな秋に、ピッタリの場所…
それが三重県「モクモク手づくりファーム」である。

「モクモク」というと、「モクモク農場レストラン」をご存知の方もいるかもしれない。

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ビュッフェは「食べたいものを選択して食べる場所」だが、
わたしはここに行くたび「食べたいもの」どころか「すべてが魅力的過ぎてどれも外せない」ため
ついつい動けなくなるまで食べてしまう魔のレストラン(最大級の褒め言葉)である。

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そこで作られるお料理の多くは直営農場産のものを使用。
そう、その農場こそが「モクモク手づくりファーム」なのだ。

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わたしの天国…改め「モクモク手づくりファーム」は1両電車を乗り継ぎ、タクシーで20分ほど行った伊賀の山の中にある。

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ファームゲートのそばには「野菜塾市場」があり早速入塾届を握りしめて突入しそうになるが、それは帰り。
まずはファームへ突入だ!!
「とまとカフェ」、「農村料理の店 もくもく」、など胃袋をぎゅっと掴むレストランから
「野天もくもくの湯」といったうっとり温泉、「OKAERIビレッジ」のコテージで宿泊まで楽しめるなんとも幸福に満ちた空間である。
何種類ものトマトが楽しめる「とまとカフェ」ではやっぱり取捨選択ができずトマトにまみれてその甘みと絶妙な酸味に昇天しかけることができるし、

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「農村料理の店 もくもく」では分厚いけどやわらかくて噛み締めるたびじゅわっと溢れる最高の脂が乗ったジューシーなとんかつをもちもちのお米ごーひちごと一緒に味わい尽くすことができる。

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「野天もくもくの湯」では木々に囲まれたヒミツの極楽露天風呂に浸かり、

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「OKAERIビレッジ」ではぬくもりある広々とした空間で宿はk…

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ひとり!!!!!

そうです。取材でひとりだったわたしは
8人宿泊可能施設でまるで儀式のようにお布団に囲まれて寝ました。

とはいえここはただ幸せな気持ちに浸るだけじゃない。
神髄はウィンナー作りやしいたけ狩り(期間限定)を始めとする「体験教室」や

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ファームの奥に構える「のんびり学習牧場」にある。
「のんびり学習牧場」は牛さんやミニブタくんをはじめとする動物たちのごく自然な日常を覗くことができる牧場だ。
牧場のあらゆるところでぽてぽて歩き回るミニブタくんに遭遇することができる。

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時期によっていろんな体験をさせてもらえるが、わたしが行ったときは乳しぼり体験ができた。
ただ乳しぼるだけでなく牛さんの種類について学び、痛くない乳しぼりのレクチャーを受け、
牛さんに敬意を持ってお乳を搾らせていただける…!

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牛さん…いつもありがとうございます。

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農場マニアのわたしは数々の農場へ行ったが、こんな「学ぶ」ことに重きを置いた農場はそうそうない。
それもそのはず、「モクモク農場レストラン」もそうだが、
この「モクモク」が目指すのは「食育」であり、食べるものの「農場とのつながり」が見えることだからだ。
そのために自分たちで育て、作る。その過程にこうやってお邪魔することができる。
わたしは「モクモク」に出会いはじめて自分が「自分の食べているもの」についてあまり知らないことに気付いてしまった。
例えばどこかでお弁当を買ったとして、
そのお弁当に使われているお野菜やお肉はどこのものを使っているのか?
どういう育ち方をして、どうやって自分の前までやってきたのか?
加工品の品質表示にズラリと並んでいる食べ物だと到底思えない科学な名前を一体何なのか全然わからないまま口にしてしまっていいのか?
わたしは東京の都心部生まれで畑なんてほとんど見たことがなくて、
スーパーに並んでいる綺麗な野菜だけを食べて育ってきた。
だからたまたま虫食い野菜にぶち当たった時、ビクビク怯えながら捨ててしまったことがある。
後々農家育ちの子にその話をしたらとても怒られた。
そりゃそうだ。自然のものが自然の中で生きていれば、虫が食べることも当たり前だ。
でも都会に生きていたらその“当たり前”が分からない。
普通に生きているだけでは「農場とのつながり」が見えない、21世紀はそんな時代になってしまっているのである。
そんな中、食べ物について考えること。「自分の食べているものが一体何か?」をゼロから考えなおしてみること。
それが大切なのではないだろうか。
その結果何を選ぶかは本人の自由だけど、「知らないままでいる」というのは悲しいことだ。
わたしたちが本来食べているのは、“たべもの”じゃなく“生き物”なのだから。
今やすっかり立派な健康オタクにメタモルフォーゼ(変身)してしまったわたしはそう思う。
ぜひ皆さんも一度「大切に育てられ、大切に作られたものをいただく」という喜びを
全身で受け止めてみてください。この伊賀の里で…!

「モクモク手づくりファーム」伊賀の里モクモク手づくりファーム
〒518-1392 三重県伊賀市西湯舟3609
http://www.moku-moku.com/
東京ミッドタウン店も。

本文中「乳しぼり体験」のところ、今は「家畜動物を学ぼう!」の教室。冬(1月2月)は「子牛にミルクをあげ体験」を予定。

「モクモク農場レストラン」大阪・名古屋2店舗、滋賀・三重・京都に1店舗。10月22日に兵庫県にもオープン。

米原千賀子

ライター兼イラストレーター。へっぽこな見た目とは裏腹にシビれる鋭いツッコミで世の中を分析する。人呼んでうさこ。常に今日の夜ごはんのことを考えている食いしん坊健康オタクな一面も。webマガジンNeoLなどで連載中。