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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!

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街中で見かけて看板には、衝撃的な言葉が書いてあった。
「踏まれて気持ちいい~☆」
踏まれて気持ちいい…!?
まっとうな生き方をしていたら、なかなか出会うことのない場面だ。
ただ女性の字でかわいらしく書いてあって全くよこしまな感じではない。
一体何だか気になって調べてみると
そこは「フーレセラピー」のサロンであるらしかった。

フーレセラピーってなんだろう…?

気になったわたしはフーレセラピーの第一人者・入江規佳さんがいる
『フーレセラピーアカデミー』へと足を運んだ。

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アカデミーにお邪魔するとどうやら講義中のようだ。
レッスン中の生徒さんたちが…

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ふ、踏んでる。

「踏まれてきもちい~☆」の看板に恥じぬ踏みっぷりである。
そもそもフーレセラピーとは、1994年に入江さんが考案した足を使って体を揉み解す技術。
「足を使う」というとポールに掴まって体を支えながら全体重で踏むマッサージを想像する人が多いかもしれないが、
フーレセラピーは違う。
両足で負荷をかけることはせず、片足をふわりと体に乗っけてやさし~く踏むのだ。
それでも手より大きな面積に、3~4倍の圧がかかるということで通常より早く揉み解すことができるのだという。
また、広い面で心地よく刺激するため揉み返しが少ないんだとか。
これまでマッサージを受けるたび揉み返しに悩まされてきたわたしにはなんて耳より情報…!
体験してみなければ分からないということで、まずはわたしも施術してもらうことに。

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まずは体をゆらゆら揺らし、体の状態を見てから内腿の施術がスタートした。

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なかなかマッサージされることのない内腿。
だが、かつて股関節が悪かったわたしにとって
マッサージすべき場所だったらしく「少し張ってますね」との声。
全身をくまなくマッサージしてもらうことで、
自分の体の異変に気付ける。
お尻から外腿、ふくらはぎ、背中、

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肩、腕、首、

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顔。
衝撃的なまでに絵面がシュールだが、
顔ですら取材中だというのに危うく寝てしまいそうなくらい気持ちがいい。
終始極楽続きだ。「痛い」と感じた時点ですぐに弱めてくれる。
そこには、入江さんの信念があった。
「アツアツのお湯に手を入れたら、“熱い”から“痛い”になりますよね?タンパク質には、45度以上で固まるという性質がある。だから、体が危険信号を出しているんです。冷たいも行き過ぎたら痛いになりますよね。痛いっていうのは体の拒否反応。“これを越えればラクになる”とよく言いますが、なりません!筋肉はこわばって、それがストレスになる。最悪の場合、筋肉の繊維を痛めます」
これが今まで散々経験してきた“揉み返し”のメカニズムか…!
「逆に気持ち良ければ快感ホルモンが出て、体は元気になります。マッサージは気持ちよくなきゃだめなんです!!
“痛気持ちよくなきゃ治らないなんてことはない”と、熱く語る入江さん。

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言われてみれば納得しかない。これまで痛損してきてしまったな…。
「さっきお尻を踏んで全身を揺らしましたよね?揺れることで温まり、筋肉がほぐれ、血行がよくなり、歪みが取れます」
通常のマッサージが外側から刺激を与えるマッサージだとしたら、
フーレセラピーは内側にやさしく語りかけるようなマッサージ。
わたしの歪みきった体もこの通り…!

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ぴたっとくっつく手…!

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足も左右同じレベルで開けるように…!
「歪みが生まれるのは、全部決まった生活習慣から。どっちで足を組む?テレビを見るときどっち向く?荷物をどっちに持つ?片方に力を加えていると、骨盤が歪む。そこから治していきます」
精神と同じで、歪みから全ての不調が始まる。
そこを改善することで、身体がうまくゆくのだ。
わたしもまっすぐ生きていきたいと強く願った。

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ところで、入江さんの後ろで手を組んで軽く踏む…という、
まるで駅で電車を待っているかのようなお気軽スタイルにお気づきだろうか?

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フーレセラピーの特徴は、施術者に負担がかからないということもある。
「実はフーレセラピーは、施術する側の体を守りたい気持ちから生まれました。マッサージって、行ってて体を痛める人がとても多いんですね。好きなのに続けられないことほど辛いことはない。それを変えたいと思いました。フーレセラピーなら、足なので手のように負担がかかりません。足を使うことで有酸素運動にもなる。受講生の中には、“痩せました!”という人も多いんです。左右の足を均等に使うので、自分の体の歪みまで治る。出来ることなら、フーレセラピーを受けるだけじゃなく施術する側を体験してほしい
マッサージを取材して、まさかこんなことを言われるとは思わなかった。
「健康のためになって、お金にもなる。特別なベッドなどは必要ないから、家の一室のような小さな場所でも開業できるんです」
確かに、(全部がそうとは限らないけど)体を削りながらマッサージされるよりは共に健康になれたほうがこちらとしてもうれしい。
なんてみんなが幸せになれる世界なんだ…。

入江さんはこれからも足でマッサージ界を変えてゆく。
ぜひ、踏まれて気持ちよく…さらには踏んで気持ちよくなってみてはいかがだろうか!?

 

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