服やアクセサリーを欲しいと思った時に、「買う」以外に「作る」という方法がある。
最近では手芸教室も多く開催され、専門の知識や技術・道具がなくても、例え素人な不器用であったとしても、作ってみることが容易な時代になった。
この少し寒くなってきた時期に「ストールが欲しい!」と思ったわたしは、ストールの草木染めを体験するべく様々なハンドメイド教室を行う「ゆう工房」へと向かった。

 

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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ……!

 

梅田の「ゆう工房」。

 

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植物で溢れるオシャレな「Cafeゆう」の上の2~4階が工房だ。
わたしは4階に向かうと、他の人も陶芸やガラス・銀にレザーといろんな体験に勤しむ中で、草木染め体験が始まった。

 

その名の通り草木染めは、植物の根や草などを用いて、染めを行う古来より行われる技術だ。

 

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作業台の上に置かれてい6たのは「ウコン」「ログウッド」「茜」の3種。
ウコンは黄系、ログウッドは青系、茜は赤系と最近では「アースカラー」と呼ばれるような穏やかな色合いが並ぶ。
わたしはかわいらしいピンクの「茜」を選んだ。

 

ストールも用意された3種類のうちから選ぶことができる。どれも手触りや厚みが異なるが、綿やウールなどの自然素材から作られたものだ。
わたしはこれからの時期に使いやすそうな厚めのものをチョイス。

 

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表面積を増やすために、茜の根っこを小さく砕いてお茶パックの中に入れる。
準備ができたら大きな鍋に6リットルくらいの水を入れて沸騰させ、茜の根っこ入りお茶パックを投入した。

 

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なんというお料理感。
そう、草木染めは小規模なものならほぼほぼキッチンで出来るため、家庭でも簡単に試してみやすい。
20分ほど茜をぐつぐつ煮出して色を抽出する。

 

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その間、ストールを水に浸けておくのが重要なポイント。

 

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乾いた状態だと色を弾いてしまいムラが出来やすいらしい。

 

20分かけて茜の実力を引き出す楽しみ。
出汁を煮出さないとおいしいお料理ができないように、茜を煮出さないとかわいいストールができない。

 

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徐々に色が出てくるのが分かる。いい色になれよと鍋に呼びかけた。

 

色が抽出されたら、いざストールをお鍋の中へ投入する。

 

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全体が浸かるよう、折れ曲がったところがないように菜箸で広げながら。
そして布を一緒に煮よう。20分かけて、茜の色が布の中にジワジワ染み渡っていく。
ローマが1日にしてならないように、草木染めだって数分にしてならない。

 

スタッフさんが「こんなのありますよ」と草木染めの本をいくつか持ってきてくれた。

 

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周りでは陶芸など1日体験教室の参加者やアートスクールの生徒が一生懸命作品つくりに没頭しているのに、わたしはこんな雑誌なんて読んじゃって美容院でパーマ中の客みたいでいいのだろうか?

 

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いいよね……!!!!!
心を優雅にする待ち時間。焦ってはいけない。ストールを育てることがわたしの仕事なのだ……。

 

20分が経った。
取り出してストールを鑑賞したい気持ちを抑えながら、さらに20分お湯の中で放置する。

 

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完成した暁には、一緒にお外へいこうね……。時には首に巻いて、時には膝にかけてもいい。
オシャレとしても寒さ対策としても万能な君の姿を見たいよ。

 

妄想はさておき、“媒染液”の準備にかかろう。
草木染めした布は、金属を溶かした液体・媒染液に浸けることで発色がよくなり、色が定着するのだ。
ここではスーパーでも手に入る“ミョウバン”を使う。

 

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ミョウバンの名前は聞き覚えがあったけど、アルミで出来ていたことは初めて知った。
使用するのはたった2グラム。

 

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お湯で溶かしたら準備は万端だ。

 

20分後。

 

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ホッカホカのストールを鍋から取り出し、

 

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鍋から取り出したストールを水で洗い流し、先ほど作った媒染液の中に浸ける。
そこから20分。媒染液がストールをさらにいいものに進化させてくれる様子を眺めよう。

 

あとは絞って持ち帰るだけ。

 

この日わたしがしたのは

(1)茜を煮出す。
(2)ストールも入れて一緒に煮る。
(3)火を止めて放置する。
(4)洗い流して媒染液に浸ける。

 

体験の1時間半、気付けば上記の作業以外はあたたかい目でストールを見守り続けていた。
でもこの時間こそが、色のいいストールを作り上げてくれるのだ。

 

片手間でやりやすいハンドメイド“草木染め”。
身近にあるものなら、玉ねぎの皮や紅茶、コーヒー豆などでも染色が出来る。
日光には弱く当たると色が褪せてしまう危険があるが、色落ちはそこまで心配いらないらしい。
物によっては媒染液に入れた瞬間鮮やかに色が変わる化学反応も楽しめるそうだ。
自分の手で染めたストールは、インド系雑貨店のようなお香のような独特の香りがした。植物染料の香りだ。

 

買うよりちょっと値段は上がるかもしれないが、作ることで思い入れが出来る。自分で作るから安心できる。
ハンドメイドが流行っている中で「草木染めはめちゃくちゃマニアックです」とは言われたが、作る楽しさを確かに感じたわたしは
意気揚々とストールを持って帰ったのであった。

 

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陶芸体験・陶芸教室『ゆう工房』
https://yukobo.co.jp/

全国(東京、大阪、愛知、福岡)に7教室。様々なものづくり体験を開催する。

 

大阪梅田・陶芸教室『Cafeゆう』
大阪府大阪市北区芝田1-10-3 野本梅田ビル1~4階
TEL:06-6377-6777
草木染め(ストール)は、大阪梅田教室のみ
受講料金:3,241円(税抜)~/材料費:1,260円(税抜)