「鬱っぽい?」と思わせる女性の大敵の正体とは?
「最近、五月病やうつ病が不安になってカウンセリングを受ける人で、じつは原因が別にあると診断される女性が増えているんです」
と教えてくれたのは、加圧トレーニングとピラティス&ヨガ、インディバのコラボレーションでアンチエイジングをめざすトレーニングスタジオ「ソラーチェ代官山」代表の瀬野佳津子さん。
妊活プログラムやシッターサービスなど、運動したい女性に嬉しいおもてなしが充実の同スタジオは、代官山という好立地ということもあり、ご近所のセレブリティや多くの女優や人気モデルらが足しげく通う人気店。そんなVIPが頼りにするゴッドハンドの瀬野さんが、多くの女性の体調や健康を見続けて、最近気になっているのが女性たちを「鬱っぽい?」と感じさせる本当の原因。
「朝、なかなか起きれなかったり、動くのが億劫になるとか、身体がやたら冷えるとか、頭がボーっとして物事を考えられなくなるとか。そういった症状を感じた女性が、五月病やうつ病を心配してカウンセリングに行った結果、『貧血』と診断されるケースが増えています。これは貧血や栄養不足が原因で起こる倦怠感などの症状が、鬱っぽいと感じる症状に似ているからです」
健康や美容を気にするあまり、過剰な食事制限をしたり、必要な栄養素を摂らないまま無理な運動を続けたりすることで、栄養不足、特に鉄分が不足して、結果、貧血の症状を引き起こすことが多いと瀬野さんは言う。
「あと、働く女性が増えたことで、常に気を張った生活が続いて自律神経がオンになったままで無理した結果、不眠になったりする人も増えています。夜、眠れないのもうつ病っぽい症状ですが、これも貧血や栄養不足から起こる症状でもあります」
これらの症状を読んで、少なくない女性が「私もそうかも」と思ったかもしれない。そんな時はどうすればいいか?
そんな女性たちに、瀬野さんは「軽い運動」を勧める。
「まず軽くていいので、運動を始めることで、食欲が出て、栄養を摂ることにつながる。そして、適度な運動が心地よい疲れを引き出し、夜ぐっすり眠れることにもつながるし、また気持ちよく呼吸をしたり汗をかくことで、ストレス発散もできて、いつの間にか体調の不調が改善するという女性が多いんですよ」
運動にちょうどいい今の季節。体調の不調、なんとなく元気が出ないと感じたら、一度、軽く運動をしてみては? ということで、ゴッドハンド瀬野さんに、自宅で簡単にできるエクササイズを教えてもらった。身体を動かしたあとに、タンパク質、亜鉛、ビタミン、ミネラルを意識して摂ることで、「五月病対策」もしっかりとって、充実した一日を過ごすことをめざしてみよう。
ゴッドハンドが教える「元気が出るエクササイズ2種」
腹筋【1】“内臓を押し上げ、身体の内部にスペースを作る”
〔対象〕姿勢が悪い人、下っ腹が出ていることが気になっている人
〔効果〕内臓が正しい位置に戻すことで姿勢や体調を改善し、お腹まわりをスッキリさせる
1. 姿勢よくあぐらをかいて座る
2. 真横に倒れた肘の位置に15cm程度の台を置く
3. 両手をそれぞれの耳に添える
4. 息を吐きながら、左側に傾け左肘が台の上に置く
※右の脇腹がしっかりと伸びているのを感じること
※両肘を平行に保つこと
※上半身が前かがみにならないように
4. 肘が台に付いた状態でひと呼吸する
5. 息を吸いながら、元の位置に戻る運動を繰り返す
※片側3~5回ずつ行なったら、左右を変えて行う
※お腹に力を入れること意識して運動する
腹筋【2】 マーメイドストレッチ
1. あぐらから、右足だけ後ろに崩す(横座りになる)
2. 右手を真上に上げるとともに、左手を床に置く
3. 息を吐きながら左方向に傾けて右の体側が伸びた状態でひと呼吸する
4. 息を吸いながら正面に戻る
※3~5回ずつ行う
※足を組み替えて反対側も同様に
※お腹に力を入れて上半身が前かがみにならないことを意識して運動する
【協力店舗】
完全予約制プライベートスタジオ「ソラーチェ代官山」
(http://www.solace-daikanyama.com/)
東京都渋谷区恵比寿西2-20-15 ソルスティス代官山1F
加圧トレーニングとピラティス&ヨガ、インディバのコラボレーションでアンチエイジングをめざすトレーニングスタジオ。代表の瀬野佳津子さんと山崎麻央さんがマンツーマンで指導する、オリジナルのメニューなども人気。