数秒で疲労回復＆リフレッシュ！上体反らしストレッチ

猫背や悪い姿勢を改善するだけでなく、疲労回復＆リフレッシュができるゴッドハンド直伝の超簡単ストレッチ

パソコンやスマホの画面を眺める際、知らず知らずのうちに前かがみになっていないだろうか？

人の振り見て我が振り直せ――周囲のスマホを操る人の姿を見れば、背中は丸まり、首やアゴや前に出ているのが一目瞭然。じつはあなた自身も、気づかぬうちに同じように猫背でストレートネックな悪い姿勢の状態で長時間過ごしているのだ。

悪い姿勢は見た目が悪いのはもちろん、肩コリや腰痛、頭痛を誘発するだけでなく、やる気を減退させたり、仕事や家事のパフォーマンスを落とすといった体調不良を引き起こす。特に猫背や前かがみの悪い姿勢によって、胸が閉じてしまうために呼吸が浅くなり、元気が出なくなったり、脳に酸素がいかなくなってやる気が出なくなるなど、さまざまな悪影響の源となっている。

そんな悪い姿勢を改善し「ビジネスパーソンのパフォーマンスの最大化」をめざすのが、東京・渋谷区にある“ビジネスパーソンのための疲労回復専用ジム”「ZEROGYM」。同施設でエグゼクティブプログラムディレクターとして、多くのビジネスパーソンのパフォーマンス向上をサポートしているのがプロボディデザイナーの松尾伊津香さんだ。

「ZEROGYMにお越しになるお客様とお話ししていて一番共感を得られるのが『脳疲労』という言葉です。長時間のデスクワークを終えた後、家に帰ってもお仕事のことが頭から離れなかったり、寝る直前までスマートフォンをみてしまったりしています。その結果、寝ている間も脳は緊張状態から解放されず、心身ともに疲労が蓄積されてしまっているんです。」

そこで松尾さんが独自に「疲労回復プログラム」や「超姿勢力プログラム」を開発。筋力アップのジムとは一味違う「頭と体の疲労をリセットし、最高の脱力を提供する」というのが同ジムの特徴。

そんな松尾さんに、前々回の「首＆肩コリ解消編」、前回の「全身ストレッチ編」に続いて、今回もZEROGYMのプログラムから「1ヶ月で治す！悪い姿勢改善ストレッチ」を伝授してもらった。

丸まった背骨を伸ばし、閉じた胸を開くことで、姿勢の改善だけでなく、短時間で疲労回復＆リフレッシュもできる優れもの。老若男女問わず誰でも簡単にできるものなので、ぜひ休憩時間にでもすぐに試してみてほしい。

プロボディデザイナー松尾伊津香さん直伝
超簡単で効き目抜群ストレッチ（5）「体側伸ばしストレッチ」 

「写真を見るだけだと難しそうですが、片手でかかとをつかんでいるので意外と安定してやりやすいストレッチです。ぜひ試してみてください」（松尾さん）

【1】ヒザ立ちでしゃがみ、お尻をかかとに乗せる

【2】左手でかかとをつかむ

【3】ゆっくりお尻を持ち上げて、腰を引き上げる

※下腹の力は抜かない

【4】右手を前に大きく回し、胸を高く引き上げるような意識で伸ばす

※内ももを締めることを意識する

【5】右の体側をしっかりと伸ばす。

★＜上級編＞さらにできる人は、腕を後頭部の方に大きく引く

【6】体勢をキープしながら深呼吸し、3つ数える

※お腹の力を抜くと腰へ負担がかかるので、下腹を引き入れるような意識で

【7】ゆっくりと腕を元の位置に戻し、肩の力を抜く

【8】左手でも同様の動作を行う

【9】左右それぞれを3回ずつゆっくり深呼吸しながら行う

プロボディデザイナー松尾伊津香さん直伝
超簡単で効き目抜群ストレッチ（6）「ラクダのポーズ」

「上の『体側伸ばしストレッチ』ができたら、ぜひ試してみてほしいのがこの『ラクダのポーズ』です。こちらも写真を見ただけではできなさそうに思えますが、膝を床につけている分、より下半身が安定した状態で背骨を反らせることができます」（松尾さん）

【1】ヒザ立ちになり腰に手を添える

【2】『体側伸ばしストレッチ』の時と同様に胸を引き上げる力で上体を起こす感覚で、体をゆっくり倒す。

※腰は反らない

【3】この姿勢をキープしてゆっくり深呼吸しながら3つ数える

★＜上級編＞さらにできる人は、状態を倒して両手をかかとにつける

※腰は反らない

※腰痛の人は無理をしない