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オリンピックのメダリストなどトップアスリートを多数ケアしたゴッドハンド直伝のボディケア術

東京マラソンに3万6,000人近くもの市民ランナーが参加するなど、本格的に運動に取り組む人が増えている。

 

東京オリンピックまであと2年。景色のいい海岸沿いの自転車のコースや都会のビルの中のボルダリング場など、スポーツを気軽にできる環境も徐々に整備されてきた。寒さも和らいだこの時期、30代、40代になって健康のために運動を始めようとする人にとって良い季節の到来だ。

 

しかし、運動を始めたばかりの人、特にアラフォー世代は運動後の体のケアに注意が必要だ。若い頃と違い、運動慣れしていない状態でいきなり運動した体をそのまま放っておくと、健康のためと始めたスポーツが悪影響となる可能性もある。

 

「運動で酷使した体を放っておくと、筋肉は硬くなってしまいます。トップアスリートが念入りに運動後のボディケアを行うように、一般の人の身体も運動後には正しいケアが必要です」

 

そう語るのは、競泳日本代表選手をはじめ、多くのトップアスリートの活躍を支え続けるボディコンディショニングのゴッドハンド、小沢邦彦先生だ。

 

日本オリンピック委員会強化医科学スタッフや日本トレーナー会議副代表として、オリンピックや、世界選手権などの国際大会に競泳代表のトレーナーとして帯同。北島選手らのメダル獲得に大きく貢献した小沢さん。リフレッシュ指圧センター小沢指圧治療院院長として、現在は東京・代官山にある高級スポーツ施設「FLUX CONDITIONINGS」内のREFRESH指圧CENTERでボディケアを担当。トップアスリートはもちろん、一般のスポーツ愛好者たちの体のメンテナンスを行う予約の取れないゴッドハンドとして活躍している。

 

多くのメダリストたちから絶大な信頼を得る小沢さんの施術の特徴は、小沢さんが考案したヒジを使った指圧。指でマッサージするだけでなく、硬いヒジの広い部分をうまく使うことで、トップアスリートたちの記録更新やケガ克服など数々のミラクルを起こした〝ゴッドエルボー〟の持ち主の小沢さん。

 

「ヒジは使い方によっては凶器になる部位。だからこそきちんとした使い方をすれば指でマッサージするよりも強い力でケアすることができます。特に水泳の日本代表チームの合宿などに帯同した際は、何人もの選手を連続してケアしなければいけない。指だけでマッサージを続けると体力を消耗してしまい、最後のほうに施術する選手がしっかりとケアできなくなってしまう。そこで、ヒジを使ったマッサージを考案し、その問題を解決したのがきっかけです」

 

トップアスリートの肉体を知る小沢さんに、一般のスポーツ愛好者や、30代、40代になって健康のために運動を始めたばかりの人向けに、運動後、自分で簡単にできるボディケア法を教えてもらった。

 

<肩・胸>といった上半身、<腰>、<お尻・脚>など、スポーツをすると筋肉痛になったり、疲れが溜まりやすい3か所の部位に効果的なマッサージやストレッチを小沢さんに伝授してもらうが、今回は<肩・胸>の上半身のボディケア法を紹介。

 

「スポーツをする、しないに関わらず、パソコンやスマホの長時間使用によって首や頭が前に出てしまい、猫背やストレートネックなどの悪い姿勢になってしまっている人が増えています。悪い姿勢のままでいると、首や肩まわりの筋肉が張ったり、上腕二頭筋の長頭腱という箇所が痛んで、いわゆる四十肩や五十肩になりやすくなります。そうなると運動をすることも難しくなるので、30代、40代の人やこれから何か運動を始めようとしている人は、まずはスポーツを楽しめる体を取り戻すことからスタートすることが大事ですね」

 

小沢邦彦院長直伝「疲れを残さない簡単セルフボディケア」(1)
<肩のストレッチ〔1〕>

 

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1)両手の指を組み、手の平を返す

2)ヒジと肩が同じ高さになるように、腕をめいっぱい前方に伸ばす

※呼吸を止めず、ゆっくり大きく息を吐きながら行うこと

 

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3)腕をめいっぱい伸ばした状態のまま、腕を下ろしながら肩の筋肉をストレッチする

 

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 4)両方の肩甲骨が伸びることを意識する

 

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小沢邦彦院長直伝「疲れを残さない簡単セルフボディケア」(2)
<肩のストレッチ〔2〕>

「このストレッチは、力士が『四股』を踏む体勢で行うことで、肩甲骨周辺の筋肉だけでなく、太ももの内側の筋肉『内転筋』も同時にストレッチできるものです。このストレッチは正しい姿勢をとることがポイントです。体はまっすぐに、頭が下に向かないようにしましょう」(小沢さん)

 

1)足を大きく開き、胸を張ったまま腰を真っすぐ下に下ろす

 

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2)息をゆっくりと吐きながら、肘を曲げないようにしてヒザを押すイメージで右肩を前に突き出す

※できれば内転筋(股関節)が同時に伸びることも意識しながら行う

 

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3)右肩を戻し、同じように左肩を前に突き出す

4)左右5回ずつ、ゆっくり呼吸しながら行う

 

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小沢邦彦院長直伝「疲れを残さない簡単セルフボディケア」(3)
<胸のストレッチ>

「背中が丸まることで腕が鎖骨の前に出た状態になりがちですが、この状態のままだと胸骨から上腕骨につながる大胸筋が固まってしまい、腕の可動域が制限されてしまいます。大胸筋をストレッチしてこの状態をリセットしましょう。先ほどの背中側のストレッチと合わせて、胸側のストレッチを行うことでより効果が高まります」(小沢さん)

 

普段の生活で腕を後ろに伸ばす動作は意外と少なく、胸の筋肉が固まってしまっていることが多い。この大胸筋をストレッチすることで、姿勢を正しやすくなったり、大きく呼吸しやすくなったりするので、ぜひ試してみよう。

 

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1)腕を斜め45度に上げて手の平を壁に着く

※胸骨と上腕骨の延長線上、斜め45度に腕を伸ばす

※指の向きを少し後方にするとよりストレッチが掛かる

 

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2)息を吐きながらゆっくり、肩を入れて胸の前が伸びるのを感じるようにストレッチする

3)伸びきった所で大きく呼吸をしたら、息を吸いながら元の位置に戻す

4)腕を変えて、左右行う(3回ずつ)

※姿勢も意識して腰や背中が丸まらないようにする

 

 

【協力店舗】

「REFRESH指圧CENTER」

■営業時間:<月~金>10:00~19:00 受付 <土日祝>10:00~18:00 受付

■料金例:指圧マッサージ:60分~/6,000円より(小沢院長は追加料金500円)

■ご予約・お問い合わせ:FLUX CONDITIONINGS・総合受付TEL:03-3780-5553

 

「FLUX CONDITIONINGS」

https://www.flux-conditionings.com

 

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■住所:東京都渋谷区猿楽町3-7 代官山木下ビル

■TEL:03-3780-5553

■営業時間:<月~木>6:45~22:45 <金>6:45~21:45 <土日祝>7:45~19:45(※休館日:第4金曜)

 

施設名の「FLUX」(フラックス)は「流れ」という意味。「身体中の血液やリンパが正しく流れ、体の軸に沿って“気”がスムースに流れていく状態を作ることで、心身ともに最適なバランスを整える」というフィットネスコンセプトで2015年、代官山に総合スポーツ施設としてオープン。ただ体を鍛えるということではなく、コンディショニングを最優先して、柔軟性や持久力など、パフォーマンスを最大限に高めるすべての要素を組み合わせるという考え方を軸に、トレーニングからボディケアまでをサポートする。同施設は、水泳界の“レジェンド”北島康介さんやクリエイティブディレクターとして多方面で活躍されている佐藤可士和さんなどが名を連ね、トップアスリートや著名人なども多数通っている。同施設内で小沢さんが院長を務めるREFRESH指圧CENTERは、指とヒジを使った指圧・マッサージを提供。アスリートはもちろん、子どもから大人まで個々の身体の特徴に合わせた施術を行なっている。

 

【小沢邦彦院長プロフィール】

株式会社小沢塾代表取締役、リフレッシュ指圧センター小沢指圧治療院院長。(財)日本オリンピック委員会強化医科学スタッフ、(財)日本トレーナー会議副代表。自身も競泳選手経験が長く、五輪、世界選手権、アジア大会に競泳代表のトレーナーとして帯同。現在も競泳選手を主に様々な競技アスリートのボディメンテナンスを行う。

 

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