<この物語は、ある霊能力者をモチーフにして描かれたフィクションである。>「ねぇねぇ、春先に亡くなった西原のおじさん、やっぱり見てたらしいわよ」昨夜遅く帰ってきた美由紀が、まだ眠そうな顔で現れるなり、朝の準備に忙しい母を捕まえてわけのわからないことを言い始めた。「見てたってなにをよ」良子や明美ならば無視するところだが、それでも母は、手を止めることも無く返事を返している。「...

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