<この物語は、ある霊能力者をモチーフにして描かれたフィクションである。>それがどれ程気味が悪いか、自称「ノーマル」な健作には分かり様も無い。それでも、隣で青白い横顔を見せる明美を伺う限り、明美が見てしまったと告げる陽炎が、健作の想像を遙かに凌ぐ凄まじさだったことが容易に想像できる。顔も無いのに、その禍々しい表情がわかる。強烈な腐敗臭が鼻腔にこびりついている。『見てはいけ...

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