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ソーラークッカーを使って調理をするようになってから約1年半。春夏秋冬、太陽の光でお料理をしてきて、季節によって味や食感などが若干変わることや、その季節に向いた料理があることに気づきました!

 

夏の太陽はガスでいう強火。短い時間のなか高い温度で焼くようなお料理に向いています。例えば、パン、焼き鳥、焼き魚などです。自然発酵させたパン生地を細い木の枝にくっつけて、それをソーラークッカーに入れて20分ほど太陽の下に置いておいたら、ちゃんとパンが焼けました!しっかり中まで日(ひ)が通っていて、もちもちしていて美味しかったです♪

 

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一方、冬の太陽熱はガスでいう弱火。じっくり時間をかけてトロトロ煮込むようなお料理に向いています。例えば、果物のコンポートやジャムなどです。特に、冬の果物であるリンゴでつくるコンポートは絶品です!適当な大きさに切ったリンゴに少し塩をふって、20分ほど太陽の下に置いておいたら勝手にできしまいます。砂糖を一粒も使っていないのに、歯にしみるほどの甘さになるのは、お日さまだからこそなせる技ですね!

 

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そして、春秋の太陽熱はガスでいう中火。蒸し、炒め、煮込み、焼き、なんでもオールマイティにつくれます。夏の灼熱の太陽のもとでは焦がしてしまうことがよくあるのですが、この時期はうっかり長く置きすぎても大丈夫なことが多く、安心してほったらかしておけるので、そのような意味でもソーラークッキングを満喫しやすい時期です。と言いつつも、よく晴れればどの季節でも筒の中は200度まで上がるので、一年を通してあらゆるお料理がつくれます。ただ、季節によって太陽の光の強さや距離などが変わる分、日(ひ)が通る速さや勢いが少し異なり、味や食感に微妙な違いが出るといった感じです。その変化が分かってくると、お日さま料理のおもしろさがグンと増します♪

 

あらゆるソーラークッキングに適したこの秋の季節。これからだんだん寒くなってきますので、今灯では冬先取りでお日さまシチューとスープの作り方をご紹介したいと思います!ガスを使って煮込み料理を作るとなると、ガスをたくさん消費してガス代アップに直結してしまうのと、ずっと鍋を見張っていないといけないという、二つのお悩みが生まれます。しかし、エコ作くんを使えばそのようなことがなくなるので、家計もきもちも軽やかに煮込み料理ができてしまいます♪シチューは最後に数分だけガスを使いますが、全行程ガスを使ってつくることに比べたら断然おトク&ラク!ぜひとも参考にしていただければ嬉しいです。いつもながら、卵、乳製品、小麦、砂糖を使わないヘルシーメニューですのでご安心ください。

 

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●お日さまクリームシチュー● 5皿分 エコ作2台

 

<材料>

・玉ネギ 1個
・ニンジン(中) 半分
・ジャガイモ(大) 3個
・カボチャ 4分の1個
・豆乳 500ml
・コーンクリーム 1缶
・葛 大さじ2
・塩 大さじ1
・コショウ 少々

 

<作り方>

① 玉ネギ、ニンジン、ジャガイモ、カボチャを適当な大きさに切って、塩大さじ1とコショウをふりかけて、野菜をよく揉んでよく馴染ませる

② ①を2つのソーラークッカーに入れて、太陽の下に20~30分間ほど置いて、日(ひ)を通す(曇っていたら2時間ほど)

③ 蓋の穴から水蒸気が出て、甘い香りがして、野菜が柔らかくなってカサが減っていることを確認したら、大きな鍋に具材を移す

※もしエコ作が1台しかない場合は、②③の工程を2回繰り返してください

④ 具材の入った鍋に火をかけて、豆乳500mlとコーンクリーム1缶を入れて、5分ほど煮る

⑤ シチューの煮汁と葛大さじ2を別の器でよく混ぜてから、鍋に入れてとろみが出るまでかき混ぜたら出来上がり♪

 

 

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●キノコのスープ● スープ4杯分 エコ作1台

 

<材料>

・しめじ 100g
・えのきだけ 100g
・玉ネギ(中) 半分
・塩 小さじ1
※キノコは放射性物質を含みやすいので、測定検査済のものを購入させることをおすすめします

 

<作り方>

① しめじとえのきだけを適当な大きさに切り、玉ネギは5㎜ほどのスライスにする

② ①に塩小さじ1をふりかけて、よく揉んで馴染ませる

③ ②をソーラークッカーに入れて、太陽の下に10分~20分ほど置いて、日(ひ)を通す

④ 具材に熱が通ってカサが減り、筒の下の方に溜まっていることを確認したら、お水をギリギリまで注ぐ

⑤ さらに30分ほど置いて、蓋から湯気が出るまで煮込んだら出来上がり♪

 

シチューやスープなどの煮込み料理を作るときのポイントは、野菜と塩をよく馴染ませて、先に具材だけをソーラークッカーに入れて日(ひ)を通すことです。こうすることで、野菜から水分が溶け出して濃厚な野菜出汁が生まれます。濃縮ベジブロスとでも言いましょうか。これがブイヨンやコンソメの代わりになるわけです。最初から具材とお水を一緒にして煮込み始めてしまうと、野菜から濃厚な出汁がとれなくなってしまいます。この順番をきちんと抑えると、化学調味料や粉末出汁やルーなどの加工品などに頼らずとも、塩だけで美味しい煮込み料理が簡単にできます!

 

これからの季節にぴったりのあったか料理。太陽の温かさも加わって、さらにカラダがポカポカになりますので、ぜひお試しくださいね♪

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