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春分が過ぎていよいよ春がやってきました!ウグイスがホーホケキョと鳴き出し、お庭では菜の花が咲き、朝から発電表示パネルのチャージングボタンが光るという三つの条件がそろえば、サトウ家に春が完全に到来した証!

 

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冬のあいだは11時近くにならないとチャージングボタンが点灯しないのですが、春が訪れると午前8時過ぎに点灯するようになります。

 

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その時間はまだ屋根の上の太陽光パネルに陽が当たっていないのですが、おひさまパワーが強くなったために発電する現象が起きます。これは辛い冬を無事に今年も乗り越えたという証拠。ああ、待ちに待った春!嬉しくて必要以上にルンルンしてしまいます(笑)

 

今年の冬は電氣ストーブを箱から出すことなく終わってしまいました。この冬の暖房は主にエアコンでした。といっても、冬の電力事情はなかなか厳しいものがあるので、寒いときに少しつけるくらい。「足るを知る」をモットーに、限られた電氣の量と共に暮らすようになると、おのずと非電化傾向になっていきます。そして、電氣と距離ができればできるほど健康的になっていき、年々カラダが丈夫になっている実感があります。こう考えると、風邪をひかないようにと家の中を暖めれば暖めるほど、実は風邪にかかりやすいカラダになっているのではないかと思うようになりました。

 

日本の夏は暑く冬は寒い。これは誰にも変えることのできない自然界の約束事。だからこそ身体には対応する機能が備わっていて、暑かったら血管を拡張したり汗をかいたりして熱を逃がしてくれて、寒ければ血管を縮小させたり震えを起こさせたりして熱を内側にこもらせるようにしてくれます。夏場の打ち水や冬場の暖炉や火鉢など、昔ながらの寒暖との向き合い方であればカラダに負担をかけることはないと思うのですが、人工的なものに救いを求めて依存しすぎる生活を続けていった場合、どのような結果を招くのか最近とてもきになっています。

 

厳しい冬があるからこそ味わえる春のこの喜び。こういうアップダウンがあると、暮らしや日々のきもちに変化が起きてメリハリが出て、生きている感覚が鮮やかになります。そして、止まない雨はないように、明けない夜はないように、終わらない冬はないということが改めて分かります。すると、自然に対する絶対的な信頼感が育まれて、自分自身や自分の人生に対しても絶対的な安心感が生まれるようになりました。「なんとかなる!」「このままずっと辛い状況が続くということはナイ!」「必ず春はやってくる!」ということを自然界から教わるからです。この暮らしになってから精神が鍛えられ、いつでも希望をもって生きられるようになりました。特に冬を乗り越えるたびに一回り成長していく実感があります。

 

四季を通じて気温がアップダウンするように、発電量もアップダウンします。季節というタームだけではなく、一週間を通じてもお天気によってその量は変わりますし、もっと細かく言えば一日の中でも発電量は激しく変わります。晴れればガンガン発電して、太陽に雲がかかればいっきに発電量が急降下して、陽が落ちればゼロになって、でも夜が明けて太陽が昇ればまた上がります。例えばこのグラフは2016年の一年間の蓄電量をまとめたものですが、日々アップダウンしていることが分かります。

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このような揺らぎの中で生きていると、人間は不思議なもので中心点を必死に探り始めます。どこまで電氣を使っても大丈夫か考えるわけです。まだバッテリーにこのくらいあるからあとこのくらい使えるとか、この雨が上がって晴れればこのくらい充電されるから問題ないとか、感覚を研ぎ澄ませて判断していきます。そして、こういうときこそ「生きている!わたしはいま生きている!」というリアルな実感を得ます。

 

電力会社と契約していた頃は電氣が安定して一定供給されるので、そこに揺らぎはありませんでした。その日使える電力量を考える必要は迫られないので、中心を探る必要は全くありません。資源は有限なのにまるで無限にあるかのような錯覚の中でボーっと生きていたように思います。電氣が一定なあの頃の生活を表現すると、医療ドラマでよく出てくる心電図が止まってピーっとなっている直線的な状態で、まさに「ご臨終です」という言葉がピッタリきます。心も暮らしも死んでいたんです。

 

アップダウンがあって揺らぐからこそ中心を探り、中心が掴めるからこそバランスがとれ、バランスがとれるからこそ生きていられる。中心とバランスを意識して生きることが自立なのだと、三回目の冬を超えて自分なりの答えが見つかりました。自然とは人間とは常に揺らぎの中で生きていることが大切なのだと思います。安定した電氣の一定供給は一見便利に見えて安心につながっているように思いますが、〝自分の中心〟と引き換えにして大切なものを失っているのかもしれません。中心点を相手に渡してしまっている状態は依存です。依存の反対は自立。揺らぎの中に身を置いて生きることは、自分自身を生きることなのだという確信を得た2017年春です!

 

 

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