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みなさま、こんにちは。

パリの子供たちはヴァカンス真っ最中。フランスには、夏休みのほかに年間4回のミニヴァカンス(それぞれ2週間)があるからです。だいたい6週間学校に通えば2週間のお休み、というリズム。子供たちは大喜びですが、親たちはけっこう大変です……。

さて、第2回は「街のあちこちにエコのカタチ」

フランスでは、今年7月よりスーパーの使い捨てプラスチック袋が禁止されます。もちろん、買い物時にエコバッグを持っていなくても、その場で袋を購入しておぎなうことができますが、それらも4月より、これまでのプラスチック製(数円)から、再生できる紙製など(10円以上)に徐々に変更されています。

近年、日本でもパリでも、いろいろなショップでかわいいデザインのナイロン、または布製エコバッグが販売されるようになりました。なかでも、フランスを代表するスーパー「MONOPRIX(モノプリ)」のエコバッグは、フランス土産として日本でとても喜ばれます。私の自宅にもMONOPRIXエコバッグがゴロゴロ。使い勝手がよく、季節ごとに新しい色、柄が販売されるので、気に入ったデザインを見つけると、ついつい買い求めてしまいます。出かける前、用途、気分でエコバッグを選ぶのも日々の楽しみのひとつ。環境改善の大きな一歩が「エコバッグを持ち歩くクセをつけること」であるのなら、決して難しいことではありません。

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左:MONOPRIXエコバッグは折りたたむとコンパクトになり、持ち運びにも便利。
右:老舗デパート「Le Bon Marche(ボンマルシェ)」のエコバッグも人気。

このプラスチック袋の廃止、パリにたくさんあるBIOショップでは、すでに数年前から実施されていました(フランスではオーガニック製品のことをBIO<ビオ>と呼びます)。買い物後のプラスチック袋がないだけでなく、簡素な店内には、シンプルなパッケージのものしか並びません。特に私が大好きな量り売りコーナーでは、お米やナッツ、ブラウンシュガー、お茶の葉など……備え付けの紙袋に、欲しいものを欲しいだけ詰めて購入し、自宅で瓶などに移し替えるシステム。それは、自分のリズムで買い足していけるので無駄がなく、環境と消費者、どちらにもありがたい一石二鳥のシステムなのです。

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左:ナッツやシリアル、お米などの量り売り。好きな分だけ紙袋に詰めて買うことができる。
右:ハーブティーの量り売り。こちらも好きな分だけ。

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左:好きなだけ入れたら、はかりにのせ、各食料についた番号を押すと、値段シールが出てくる。
右:私のアンチエイジング(!)生活に欠かせないドライフルーツ。買ったものを混ぜて、お気に入りの瓶に。

楽しくエコバッグを持ち歩くことや、大好きな量り売りが、ひそかに地球をお掃除する役に立っていました。パリはエコへと誘導してくれる街なのです。日々の生活に無駄をなくすということは、大人としての本当のおしゃれであり、かっこいい暮らし方なのだと思います。子供たちの未来のため、小さなエコの芽をたくさんつけていきたいですね。

パリでは街に植物を増やすことをはじめ、レンタル自転車(velib’)やレンタル電気自動車(autolib’)の普及、みつばちの保護など、楽しいエコ対策であふれています。パリにお越しの際は、ぜひそんなエコのカタチにも注目してみてください。

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左:季節ごとに植え替えられる花。
中:オートリブと呼ばれるレンタル電気自動車。会員になると、レンタサイクルの要領で街じゅうにある電気自動車を使用することができる。
右:パリでは、有名モニュメントの屋上に蜂の巣箱を置き、環境保護に欠かせないみつばちを保護している。その〝みつばちパリジャン〟たちが作った100% Made in Parisのはちみつ。

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