毎月2回お届けするこどもみらい探求社からのレポート。
うち1回は、「70㎝の目線」。
こどもたちにひとつの“ありふれたモノ”を渡していき、創造される「あそび」をお送りします!
もう1回は、「保育士起業家 まい&めぐの社会実験“こども✕??”」
こどもたちの明るい未来のために、様々な分野とコラボレーションをしたレポートをご紹介。
今回は「70cmの目線」、出会ったモノは、「コースター」です!
◯ 今日のこども ◯
なっちゃん(2歳6ヶ月)
好きなもの:お砂遊び、おままごと、音に合わせて踊ること、くだもの
【観察を終えて…】
今回も、おやこ保育園からの一コマ。
今回は2歳6ヶ月のおしゃべりが上手な、なっちゃんの遊びから。
自分の頭で考えて、コースターを組み合わせ、船をつくりあげました。
何気ない日常の1コマのように見えますが、これはまさに、2歳を過ぎたころに始まる遊びなのです。
ピアジェ理論の発達段階によると、2歳までは反射的に行っていた動きが、だんだんと意図を持った複雑な動きへと発達してきます。
2歳を過ぎると、「対象の永続性」(視界から消えた対象が存在し続けていると認識する力)、「表象機能」(何かを心に思いうかべる力)や「象徴機能」(何かを別の何かで表現する力)が身についてきます。見立て遊びやごっこあそびが盛んになり、言葉を獲得しはじめ、少しずつ想像力が芽生えていきます。
大人から見ると何を作っているのかわからなくても、こどもたちの頭の中には見えている世界があります。
何かを作っているときには、最後まで手を出さず、見守ってあげましょう!
さて、あなたのお子さんに【コースター】を渡したら、どんな反応をみせてくれるでしょうか?
次回の素材も、普段なにげなく使っている生活用品。おたのしみに!
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