12月9日号の「女性自身」本誌で、「アワノウタ占い」をご紹介しましたところ、驚くほどたくさんの方から、私のホームページにメールをいただきました。そのなかに、「アワノウタをぜひ唱えてみたいのですが、唱えることで幸せになれますか?」といったご質問のメールが何通もありました。そこで今回はそのことについてお話ししたいと思います。
「アワノウタ」は古代日本の古文書「ホツマツタヱ」に記されているものです。「ホツマツタヱ」が編纂された時期は正確にはわからないのですが、古事記や日本書紀よりも古い、縄文時代の歴史書という説があります。「アワノウタ」五七調の48文字からなる長歌形式の歌です。なんでも7代目の天神イザナギとイザナミの神が歌ったもので、これを習って民が唱えることで、五臓六腑が整い、話す言葉がはっきりしたと言われています。
私がこの「アワノウタ」を知ったのは、20年近く前だと思うのですが、何故か強く惹かれて、すぐに暗記して唱えてみました。すると、不思議に気分が良くなって、そのことがきっかけで毎日のように唱えるようになりました。そうこうしているうちに、ある日ビックリするようなことが起こったのです。その日、私はたまたま体調が悪く、疲れ切った状態でした。それで、ソファーにぐったりと身を任せて軽く目を閉じたまま「アワノウタ」を唱え始めたのです。10回くらい繰り返し唱えたあたりからでしょうか、私は突然、吐き気に襲われました。口を大きく開けて、まるで体の中の悪い物を吐き出すかのような動作が何度も何度も……。でも、胃の内容物が出てしまうということはなく、ひたすら吐き気が繰り返されるんですね。私は当惑しながらも「これで五臓六腑が整うに違いない」と信じて、「アワノウタ」を唱え続けました。やがて、自然に吐き気がおさまり、目を開けたときは気持ちがとてもスッキリして、疲れも取れていたのです。
では、その「アワノウタ」をご紹介しましょう。
アカハナマ イキヒニミウク
フヌムエケ ヘネメオコホノ
モトロソヨ ヲテレセヱツル
スユンチリ シヰタラサヤワ
※「ヱ」は「エ」と読み、「ヰ」は「イ」と読みます。
どうですか? 一見難しく思えるかもしれませんが、意外なほど憶えやすいですよ。「アワノウタ」は48文字のひとつひとつに神が宿る「言霊歌」とも言われているもの。また、魔除けにもなるという説もありますから、関心がおありでしたら、ぜひ唱えてみてくださいね。いつ唱えても、何回唱えてもかまいません。ご自分がリラックスできる姿勢で、好きなスピードで自由に唱えましょう。ちなみに私は、外などでちょっとイヤな気配を感じたときなどに、心の中でサッと唱えることもありますよ。
「アワノウタ」を上手に活用することで、体の中の悪いエネルギーが追い出されて、きっと、幸運を呼び込むこともできるようになると思いますよ。