今までたびたびお話ししてきましたが、幸運を自分に引き寄せるには、明るく前向きな姿勢と自信を持つことが必要です。ただ、気をつけなければいけないのは、うぬぼれてしまうことです。「私は偉い!」「私は正しい!」とおごり高ぶってしまうのね。エリート意識と言ったらよいでしょうか。謙虚さを忘れて、いかにも偉そうに人を見下すような態度をする人をときどき見かけます。これがとてもよくないのです。

こんなお話しをすると、「私は絶対そんな態度をしないわ」とあなたはきっと思われるでしょう。でも実は、この「うぬぼれ」は決して他人事ではないのですよね。例えば何かで成功したりすると、どうしても周りがチヤホヤするようになります。それをきっかけに物事がどんどんうまくいくようにもなって、「私は特別な人間。選ばれた人間だ」とつい思いこむようになるのね。周りの力添えがあるからこそ物事がうまくいっているのに、いつの間にか自分ひとりで何もかも成し遂げたつもりになってしまいます。私のお陰でみんなが幸せなのだ。私が周りに幸せを分け与えているなどと思い始めます。

そうなると、人の言葉に謙虚に耳を傾けることがなくなり、自分自身を客観視することも、現在や将来のことをしっかり見据えて行動する力も弱まってしまいます。そして、まさに「奢れる者久しからず」で、ある時点で急にツキを失い、今までの幸運はどこへやら……。次々に不幸が襲ってくることにもなってしまいます。これは一種の運命の法則とも言えるでしょう。それほど「うぬぼれやおごり」は恐ろしいものなのです。

ですから、私たちはどんなときでもおごり高ぶらず、周りへの感謝の気持ちと謙虚さを忘れないようにしなければならないのですよね。それができれば、途中で試練のときが訪れたとしてもそれは一時のこと。完全にツキを失ったり、不幸のどん底に落ちて立ち上がれないようには絶対にならないはずですよ。