連載開始! はじめましてKazuです。どうぞ宜しくお願いします。
今回から連載で、鎮守の杜の神社や神道についてのエッセイをスタートします。

私は元々本誌の記者! その私がいろいろあった人生の中で、家系に伝わる「神道」を学びに大学へ。そして神職資格を取り、さらに女子の神職にまでなりました。
 私は毎日神社でご奉仕するわけではなく、別の仕事をしながらの兼業神職です。
 ご先祖と縁のある、高知県山間部の神社に辞令を頂き、一年に何度か祭典で神職としてご奉仕をして3年目になります。
そんな私の肩書きは権禰宜(ごんねぎ)。
神社には、お宮の司・トップの宮司さん。その次に禰宜(ねぎ)さん。そして権禰宜となります。
 高知の神社では、宮司さんはじめ、氏子さんや総代さんたちが「お帰り~」と、いつも温かな笑顔で私を迎えいれてくれます。ご先祖が熊野から神様と共に高知に移り住んでから約900年。私は一度も高知に住んだことはないのですが、地元の皆さんの温かさは心に染みますよ~。魂の故郷って感じです。

神職としてはまだまだ未熟ではありますが、記者の経験を活かして、意外と知られていない神社のこと神道のこと、その魅力や叡智を、皆さんに聖なる杜からの贈りものとしてお届けしたいです!

  そんなkazuの連載。
image記念すべき一つ目のテーマは、「禊(みそぎ)」!
というのも、私、この「禊」を、神職研修(神職になる研修)での初体験で感動して以来、もう~大好き!!
禊ってなに? あの~水かぶるの?!
・・・はい、そうです!! 禊は水をかぶります(笑)
いつやるの? やって一番いい日とかあるの?
・・・夏とか・・・あと、大寒の日の禊!
ええぇっ~寒い!! それってただMなだけじゃないの?
 などと、言われたことも何度か(苦笑)ありますが・・・。

水をかぶるのは、禊行法のクライマックス! その後の、爽快感、清浄感は言葉では語れないほどの何かがあります。
あえて言うと・・・身体中の細胞が活性化して動き出していく。心が満ちてくる。そして目にする世界がそれまでよりも美しく輝いて見えた・・・私の体験談です!

祓にはじまり、祓に終わる。

神道は「祓(はらい)に始まり祓に終わる」といわれるほど、もっとも清浄を尊びます。
「禊祓(みそぎはらい)」とは、個人や共同体についた罪・穢れ(けがれ)・災いを取りのぞき、清浄な心身になるための儀礼なのです。本来は禊祓を合わせて祓とされていました。

  神社に参拝されたとき、手水舎で両手と口をすすぎますよね? あれは禊を簡略化したものと言われています。また「水に流す」という言葉も禊祓から出た言葉と言われています。また相撲の力士が土俵に入る際に塩を巻くことや、お店の前に盛塩することなども、この「禊・祓」に由来しています。

そして、禊の起源は、日本の神話にさかのぼります。
「吾はいなしこめしこめき穢き國に到りてありけり。故、吾は、御身の禊爲む。」
とのりたまひて、竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原に到りまして、禊祓ひたまひき。

~『古事記』より~
・・・続く。

 

プロフィール

image川村一代
「女性自身」記者として活動の傍ら代替療法と「癒し」をテーマに
ヒーリング特集を執筆。
2001年『myselfhelp 困ったときに読んでみて』(愛育社刊)を上梓。
2003年、國學院大學神道文化学部入学。専攻は神道と宗教学とスピリチュアリティ。同年米国のヒーリング単科大学BBSH(Barbara Brennan School Of Healing)入学。
2007年3月國學院大學卒業。神職資格授与。6月BBSH卒業。
現在は記者活動と、高知県の権禰宜を務めている。

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