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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、今年3月に公開されロングランとなった映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』がDVDで発売ということで、早速観賞しました。

 

■『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』DVD発売中。価格/4,104円(税込み)。販売・発売元/松竹

 

主人公は、足と手が不自由な若き女性、モード。大好きな絵を描くことだけが救いの彼女は、厄介者扱いする叔母のもとを離れ、魚や薪を売って生計を立てる孤独な男・エベレットの小さな家で住み込み家政婦として働き始めます。

 

エベレットは乱暴な物言いでモードに接しますが、モードは家事の合間に壁や小さな板にひたすら鳥や動物、花の絵を描き続けます。そのかわいいことといったら……。絵はやがて評判になり、ニクソン副大統領から「絵が欲しい」と手紙が来るほどに。

 

1900年代を生きたカナダで最も有名な画家モード・ルイスの実話をもとに、大自然の季節の移ろいを美しく映し出しながら、素朴で質素な2人の暮らしが描かれます。

 

見どころは、エベレットが少しずつ譲歩し、2人の関係が対等に近づいていくところ。家事のせめぎ合いのシーンに、夫婦で見ていた記者も思わず「ある、ある!」とお互い顔を見合わせ苦笑い。やがて、モードにはある秘密があることがわかりますが、「人を心から愛することとは?」を教えてくれる、心にしみる名作です。

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