【今週の悩めるマダム】

 

最近、義理の両親との2世帯同居を5年ぶりに解消しました。子どもの教育に口を出すなど姑の干渉が止まらず、私が耐えきれなかったんです。でも、夫は私の味方をしてくれるどころか、「母さんも年なんだから許してやってよ」と。同居はなんとか解消できましたが、夫への不信感が拭えません。(長野県在住・50代女性)

 

フランスの男ってめっちゃマザコンなんです。先日、フランスで嫁いだ日本人女性たちを集めてお茶したときに、ちょうどこの話になりました。全員一致で「フランスの男はかなりマザコン」と決断が下されたのです。その中の1人がこう言いました。「結婚した直後のことなんだけどね、デパートに買い物に行った時にシャツの色で悩んで話し込んでいたら、いきなり自分の母親に電話しだして、ママ、どっちの色がいいと思うって!」他の女性たちも次々と証言をします。アパートを決めるのもママに相談するし、毎週末お母さんに会いに行くし、それどころか毎日必ず電話して友達みたいに話し込んでいるし、時にはママの料理と味が違うと怒られるし、何かあればすぐにママ、となるのだそう。

 

実はフランスには「マザコン」という言葉がないのです。なぜなら、みんなマザコンだから(笑)。だからそのことが日本みたいに問題化することもありません。というのかフランス人は血がつながった家族を大事にします。フランス人の男性に追及してみたら「あのさ、自分の母親を大事に思うことのどこが悪いの?」と笑われてしまいました。

 

ところがフランス人は結婚をしたら親と同居はしません。大家族というのはあまりない、夫婦のどちらかが死んだ後の老後はだいたい1人。個人を大事にするので必ず子どもは家を出ます。そうしないと自立していないとみなされるからです。国が違えば考え方もこんなに違うんですよ。

 

でも、奥様のお悩み、よくわかります。個人的には同居しないで正解だと思います。嫁も姑もどちらかが我慢しなければならない環境というのはよくありません。むしろ離れて暮らして、たまに会う時に仲良くするくらいがちょうどいいですね。フランスの男たちはお母さんに悪いと思うから毎日電話してつながりを保とうとするのかもしれないですね。同じようにご主人の「母さんも年なんだから許してやってよ」はそんなに不信感を覚える言葉だとは思えません。同居を解消出来たわけですし、嫁と姑の間に入ったお母さん思いの息子としては、信頼する奥様だからこそ甘えたのだと思います。

 

仮に、お母さん思いじゃないご主人だったとしたら、いつか子どもやあなたにも寂しい思いをさせることでしょう。少なくとも同居を解消したということは奥様を選んだということですから、言葉尻を捉えてご主人に文句を言う必要はないと思います。

 

むしろ、理解してあげてはどうでしょう。奥様の息子さんが大人になって自分に冷たかったら寂しくないですか? でも、大丈夫、お子さんたちはちょっとマザコンのお父さんを見ているから、きっと奥様、つまり自分のお母さんのことを誰よりも大事にしてくれるはずです。順番が巡ってくるのを気長に待ってみましょう。

 

【JINSEIの格言】

 

マザコンってそんなに悪くない。お母さん思いの父を見て育ったあなたの息子さんは、将来自分の妻に「母さんも年なんだから許してやってよ」とお願いするのでしょうね。いいなぁ。

 

 

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