定職につかない子とは長い目で向き合って!(JINSEIのスパイス!第23回)

【今週の悩めるマダム】

 

24歳の息子が定職につきません。アルバイト先の店が潰れて手当たり次第に面接を受けていますが、真剣に考えているとは思えないんです。体調が悪い私の世話をしてくれるいい子なのですが……。家ではスマホゲームばかりで、注意しても「嫌な現実世界を見たくない」と聞きません。自分の将来をしっかり考えてほしいです。(岩手県在住・40代主婦)

 

先日部屋を整理していたら、映画監督の羽仁進さんがやっていた’69年の人生相談の記事が出てきたのです。そこに、今回と似たような質問がありました。「うちの息子は進学したくないと言い出し、学校を休んで友人たちとライブをやって音楽三昧。お勤めは嫌だ、プロのギタリストになると申しております(要約)」との真剣なご相談。羽仁さんは「自分の友人がギターをやっていたけど、うまくいかず、結局先生になりましたよ。若いときの経験はいずれ役立ちます」と丁寧なアドバイスを返されておりました。どこが興味深いのかと申しますと、実はこの相談主はRCサクセションの忌野清志郎さんのお母様だったのです。読み終わった後に清志郎さんのことだと知って、思わず吹き出してしまいました。周囲が期待していなくても、こうしたことが起こるわけですから、人生は予期できぬものです。しかし、まあ、これは特殊なケースでしょうから、あまり参考にはなりませんね。本人次第ですし、若き日の清志郎さんは夢に向かう一途な姿勢を持っていらっしゃいました。でも、その前向きな生き方は羽仁さんのご回答にあるように、音楽で失敗しても良い経験に繋がっていたはずです。

 

24歳の息子さんの場合、いちばん大事なことはまず目標を見つけることでしょう。24歳はそろそろ大人の社会に出ていかなければならない年齢。しっかりとしたビジョンを持つことが大事ですね。でも、奥様のお悩みを読む限り、そこに何か“挫折感”があるようにも見受けられます。「潰れたアルバイト先」は「嫌な現実世界」に繋がっているような気がします。ここは話し合って彼の心の中の中に踏み入ることが必要かもしれません。体調の良くないお母さんの面倒も見てくれる優しい一面が大きな救いでもありますよね。ご相談を読んでいるかぎり、ネガティブな要素ばかりとは思えません。彼の生き甲斐、やりたいことや目標をまずは聞き出すこと、あるいは一緒に探すことが手始めでしょう。彼自身の人生の意味、目標がちょっとでも見えてきたら、二人三脚でそこに向かって進めばいいのです。

 

「もう小さい子どもじゃないのだから、放っておけばいい」という意見もあるでしょうが、僕はそうは思わない。僕の息子は親の離婚後、その精神的な挫折によって落第の危機に陥りました。僕は息子と二人三脚でそこから立ち上がることができました。親が子どもとともに走ることはごく当たり前で、そして素敵なことです。彼の場合、時間が余っているわけではないけれど、時間が全然ないわけでもない。何かのきっかけがあれば彼の人生が大きく動き出す可能性があります。体調の悪い奥様も大変でしょうが、大事な息子の将来がかかっています。しっかりと向き合うのがいいでしょう。応援しています!

 

【JINSEIの格言】

 

「もう小さい子どもじゃないのだから、放っておけばいい」という意見もあるでしょうが、僕はそうは思わない。親が子どもとともに走ることはごく当たり前で、そして素敵なことです。

 

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