藤田嗣治に團十郎関連作品まで…猫アートを集めた美術展開催
(写真:歌川国芳「猫の百めんそう」1841年頃)

話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。猫カフェ、猫がたくさんいる島、猫がグラビアを飾る雑誌……と、とどまるところを知らない空前の猫ブーム。今回は猫まみれの展覧会へ行ってきました!

 

■「アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~」(6月23日まで千代田区立日比谷図書文化館1階特別展示室にて開催中。料金:一般300円ほか)

 

新緑が美しい日比谷公園内の図書館で開催中の「アートになった猫たち展」。浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、約120点が展示されています。200年前の江戸時代に猫ブームを作った歌川国芳や、近代だと竹久夢二、昨年の夏に大回顧展があった藤田嗣治などの作品がありました。

 

猫ラブな芸術家たちは、作品のアクセントとして猫を登場させたり、主題のように猫を描いたりと、取り上げ方はさまざまですが、細やかな表情などからどれも猫への愛情が感じられます。

 

そんな中でも特に記者の目を引いたのは、作者不明の『嘉永七寅年八月六日猿白院成清日田信士 行年三十二才(八代目市川團十郎 涅槃の図)』。当時の人気役者・八代目市川團十郎が32歳という若さで亡くなったときの涅槃図で、團十郎の人気ぶりをうかがわせるためか、猫までが泣いている……というもの。目を凝らしてみると、たしかに白猫が中央でギャン泣きしているのです。その姿のなんとかわいいことよ!

 

はるか昔から猫は私たちの身近にいて、愛くるしさをふりまき、人間から愛されていたんだなぁと実感した展示会でした。

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