【今週の悩めるマダム】
意味もなく、なんだかとっても暗い日々です。とくに何か問題があるとか、誰かともめているわけではないのに、すべてをネガティブに考えてしまいます。夫に煙たがられていますが彼が原因というわけじゃないし、年齢的なところからきているのかもしれません。あまりに漠然としすぎて恐縮ですが、苦しんでいます。(秋田県在住・55歳主婦)
僕もまったく同じですよ。年齢的なものも多少あるのでしょうね。鬱っぽい日が続いています。子育てに家事、仕事を繰り返しているので、そのルーティーンに押しつぶされそうです。かといって、息子も立派に育っているし、たしかに嫁さんはいませんが、でも、おかげさまで仕事もあるし、でも、漠然とした不安に苛まれることが増えて……。僕の周りにもそういう方が多いです。
僕の場合、趣味がないということも原因のひとつかもしれません。奥様は何か打ち込める趣味とか、自分のエネルギーを注げることはありますか? 僕も、仕事や家事、育児以外に目を向けられるものがあればいい気晴らしになるのですけどね。「気の持ちよう」とよく言いますが、僕は鬱っぽいときにはあえて自分にそう言い聞かせています。考えてみてください。結局、笑顔は笑顔を呼びます。前向きに頑張っていると、当然、前向きに頑張っている人たちが奥様の周りに集まってくるでしょう。物事に全力で取り組んでいれば、奥様の周りの方々も自然と全力になります。ご主人に優しくすればご主人から優しくされるでしょう。お友だちを応援したら、いつかお友だちに応援されるはずです。逆に、暗い顔をしていると、暗い顔が集まってくるし、その暗い顔を見て、周囲も暗くなるわけです。負のスパイラルというやつですね。奥様が漠然とした不安の中にいるのは、結局、自分自身が原因だったりします。気分を変えるしか方法はありません。
僕も最近、そのことに気がついたんです。「このままじゃ本当に鬱になる」と思って、自分で自分の運気をあげるよう心がけています。まさに“自家発電”で乗り切るしかありません。「心がける」と言いますが、「よし、まず自分から変わってみよう」と思うことが大事ですね。僕の歌に「自分が変われば出会う人も変わる」という歌詞があります。ある日気づきました。いいことも悪いことも、全部自分が招いているんだって。自分が変われば出会う人も変わる。奥様が明るくなれば、明るい人が集まってくるのです。「類は友を呼ぶ」ですからね。こうやってちょっと心がけるだけでも十分なんです。いっぺんに好転はしませんが、気の持ちようで全てがいい方に転じていきます。この文章を読んでいるだけでも、ささやかな変化は起こっているのではないでしょうか。「そうね、辻さん、あんたの言う通りだわ。ちょっと頑張ってみようかな」でいいんです。
思い出してください。人生って、なんとかなってきたじゃないですか? 55歳までやってこれたんですから、これからも必ずやっていけます。世の中ってなるようになるんですよ。辛いときこそ、なんとかなるし、なんとかやってきたじゃない、と自分に言い聞かせましょう。絶対大丈夫です。60歳の僕だってできるんですから。
【JINSEIの格言】
僕の歌に「自分が変われば出会う人も変わる」という歌詞があります。ある日気づきました。いいことも悪いことも、全部自分が招いているんだって。まずは自分が変わってみましょう。
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