ノーマスク客にイライラ いまは“逃げるが勝ち”(JINSEIのスパイス!第77回)

【今週の悩めるマダム】

最近は都心でもマスク不足が解消されてきましたが、この期に及んでマスクをせずに連れ立って、唾を撒き散らしながらスーパーで買い物をする客がいます。そういう人に限って、レジにある線を守らず近づいてくるのです。腹が立ちますが声を荒らげて注意するわけにもいかず、イライラが溜まってしまいます。(東京都在住・40代女性)

 

本当に最近、こういう方が増えていますよね。昨日、フランスの老舗デパートのボンマルシェの食料品館に買い物に行ったときの話。僕は人の多いレジには並びたくないので、横の自動精算機で自らレジ打ちをしていたのです。そしたら僕の背後で、「近づかないでよ、あんた!」と大声が。振り返ってみると、憤った様子のマダムが、その後ろに並んでいたマダムに向けて、持っていたバゲットを振り回して攻撃していたのです。まるでチャンバラごっこのようなすさまじい光景でした。

 

結構、お上品な方々が集まる場所なのですが、新型コロナの影響で皆さん、殺気立っているのですね。「ソーシャルディスタンス! ソーシャルディスタンス! あんた、知らないの?」とバゲットマダムは大声を張り上げていました。そして、バゲットマダムは自分の袋を鷲掴みにすると、人々を避けながら出て行ってしまいました。そうこうしているうちに店員さんがやって来て、「最近、毎日のようにこういう揉め事があるんですよ」と困っていました。毎日というのがまた驚きです。日本だけじゃなく、世界中でこういうことになっているわけです。

 

ただ、ボンマルシェでは「マスク着用」が義務なのでお客さんは全員マスクをしなければなりません。フランスはロックダウンが解除されましたが、メトロでもマスク着用が義務化されており、違反すると135ユーロ、約1万5千円の罰金がとられるんですよ。フランスもここにきて、やっと市場にマスクが流通し始めました。なので、マスク率はぐんと上がったのですけど、それでも全員ではありませんし、狭い空間でマスクをしてない人が近づいてくると怖いですよね。僕は自衛のために必ずマスクをつけています。お客さんでごった返しているような店には入らないようにしています。どうしても入らなければならないときは、中の様子を確認してから入ります。並んでいるところに人が近づいてきたら、迷わず別のレジへと移動します。

 

なぜ怒らないかというと、仮にそこで怒って揉め事になった場合、相手が怒鳴りだして、逃げられなくなり、飛沫が飛んできて本末転倒だからです。このような時代は腹が立ったほうの負けなので、命を守る行動を優先したほうがいい。そういうシチュエーションになったら、「そういえば辻仁成が言ってたっけ。くわばらくわばら」と唱えて、避けましょうね。いまは何が起きてもみんなイライラしがちですが、そういう時こそ、鼻歌でも口ずさんで気分を変えて穏やかに離れていくのが得策かと思います。とにかく、いまは自衛するしかないんです。(1)できるだけ人の多い場所に行かない。(2)行っても揉めない。(3)素早く退避。この3か条を心がけながら買い物使命を果たしてください。

 

【JINSEIの格言】

とにかく、いまは自衛するしかないんです。(1)できるだけ人の多い場所に行かない。(2)行っても揉めない。(3)素早く退避。この3か条を心がけながら買い物使命を果たしてください。

 

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