政府の不正を暴こうとするアン・ハサウェイ その人間臭さに共感
アン・ハサウェイが危険な戦場でスクープを追う敏腕記者エレナに。

家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、不正を暴くため危ない現場を走り回る新聞記者がヒロインの、Netflix映画『マクマホン・ファイル』を紹介します。

 

■Netflix映画『マクマホン・ファイル』独占配信中

 

長年記者をやってきたので、芸能関係ばかりでなく、政治や事件、社会問題など、これまでいろいろな現場に出向いてきました。そういった現場での緊張感こそが、記者という仕事の醍醐味かもしれません。

 

’82年、アトランティック・ポスト紙の記者エレナ・マクマホンは、中米でゲリラ部隊に帯同。米政府組織が武器密売に関与しているらしいと知り、真相を追いますが、圧力を受けて大統領選取材に回されます。そんなとき、20年前に家を捨てた父から突然連絡があり、大きな取引があるから代わりに行ってくれと頼まれますが……。

 

スクープの臭いを感じて会社を飛び出し、潜入取材のつもりで現場に行くエレナ。それはもはや正義感からではなく、抑え切れない好奇心や自分の仕事へのプライド、そして何より現場が好きだから。こういった要素が、ジャーナリストという仕事の魔力ともいえます。

 

寄宿学校に通う娘ともぎくしゃくし、全てを失いそうな崖っぷちに追い込まれて、次々現れる不審者に命を狙われるエレナ。どこまでも強い鉄のハートのヒロインではないところに、しばらく忘れていた生身の人間臭さを感じました。

 

いったい誰が黒幕なのか? 最後までハラハラドキドキの、手に汗握る展開です。

 

(文:西元まり)

「女性自身」2020年6月16日号 掲載

関連カテゴリー: