脳に埋められたAIで超人に…ラストに震撼させられるSF映画
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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、『ソウ』シリーズを手掛けたリー・ワネル監督の予測不能な展開が待っている映画『アップグレード』をご紹介。

 

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ちまたにAI(人工知能)がどんどん応用され始めた現代。職場の人手不足を解消できたり、複雑な分析や計算をあっという間にしたりと、人間社会にとって多大な利益をもたらしてくれます。

 

でも、もしも逆にAIが世界を制御する側になったらと思うと、怖いですよね。『アップグレード』は、そんなSFアクション映画です。

 

妻と自動制御の車に乗っていたグレイは事故に遭い、何者かに撃たれます。妻は即死、グレイも全身まひで車いす生活になり、脊髄にSTEMというAIチップを埋め込む世界初の手術を受けることに。

 

するとグレイは歩けるようになり、驚異的な戦闘能力を手に入れます。その日から彼は脳内のSTEMと会話をし、妻を殺した犯人を追うのですが……。

 

かつて『ブレードランナー』という近未来映画で描かれたレプリカント(人造人間)は、情緒的で人間っぽいロボットでしたが、この映画では無機質なAIチップが人間の脳内にすみ着くんです。

 

そういえば私たちの今の暮らしも、携帯電話やパソコンなしでは困るほどで、便利に使っているようでも、実はそれらに支配されているように記者は感じられます。

 

ITは私たちにとって実用的である半面、脅威にもなりうる。そんなことを物語るラストに、思わず震撼させられます。

 

(文:西元まり)

 

「女性自身」2020年9月1日 掲載

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