話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、日本現代美術のスター作家6人(展示順に、村上隆、李禹煥、草間彌生、宮島達男、奈良美智、杉本博司)の軌跡をたどる「STARS展」へ行ってきました。
■「STARS展:現代美術のスターたち−日本から世界へ」2021年1月3日まで六本木・森美術館にて開催中
本展は作家の貴重な初期作品と最新作を展示しており、作家たちの歴史を負うことができます。
最初の展示室は村上隆さんの作品群です。壁に広がる大きな2作品は本展のために描かれた新作。とにかくパワフルな世界観に圧倒されます。次は李禹煥さんの展示室です。白の砂利が敷き詰められていて、一転してとても静かな空間。まるで時が止まったかのよう。
草間彌生さんの展示室には中央に、’60年代ニューヨークを拠点にしていたころの立体作品が。水玉模様で知られる草間作品ですが、それ以外の作品にも触れられる内容です。どんどん進んでいくと暗闇のなかでライトが発光。LEDを使った作品で知られる宮島達男さんの展示室です。3・11の犠牲者の鎮魂を祈るインスタレーションがありました。
そして奈良美智さん。かわいくて毒っけのある作品群とあってか、多くの方が写真を撮っていました。本展は一部を除いて写真撮影が可能なのです! 最後は杉本博司さん。四季折々の美しさが収められた江之浦測候所の映像作品は浄化作用があるのか記者はすがすがしい気持ちに。
レジェンドが集結した本展。現代美術とはなんぞや……といった初心者(記者もそう)にも楽しめる見応えたっぷりの展覧会でした。
「女性自身」2020年9月22日 掲載
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