コロナによる心の不調…おすすめは失踪ごっこ!(JINSEIのスパイス!第90回)

【今週の悩めるマダム】

最近、更年期なのか無性にイライラしてしまいます。多分、コロナによる、先の見えない不安感のせいだと思います。以前は何も思わなかったようなことなのに、主人の帰りが遅かったり子どもたちがご飯を少し残したりしただけで、怒鳴ってしまいます。感情のコントロールができません。(神奈川県在住・50代女性)

 

いやぁ、よーく、分かります。男性にも更年期があるようですが、僕も還暦ですからね。ときどき、叫びたくなるんです(笑)。しかし、どうも更年期だけが原因ではなく、奥様のおっしゃる通り、コロナの影響もあるでしょう。ご存じのように、僕はシングルファザーで息子と2人、パリで暮らしております。フランスは3月17日から2ヶ月間、外出が制限されるロックダウンに入りました。宣伝するようで恐縮ですが、最新刊『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』に当時の日々を詳しく書きましたので、参考にしてみてください。

 

このロックダウンの経験は、本当に過酷なものでした。これも貴重な経験だと考え、その日々を日記に綴って残したのですが、読み返してみますと、「よく頑張ったなぁ」と自分のことながら褒めたくなります。ロックダウンが解除されてから4ヶ月ほどが経ちましたが、ロックダウンの後遺症なのか、心の不調が消えません。日本も緊急事態宣言などがありましたから、同じような後遺症を抱えている方がいらっしゃるかもしれませんね。男性更年期&ロックダウン後遺症のダブルパンチで、僕はズタズタ。で、たまらなくなり、昨日もパリを逃げ出し、ブルターニュの海辺に泊まって、一晩中、暗い海を眺めて過ごしておりました。先ほどパリに戻りましたら、担当編集者さんから、「センセー、お原稿! 来週分まだです!」と多分、彼女が担当になって初めての催促をいただくことに(笑)。というわけで、慌てて奥様のご相談にお答えしておるわけですが、実に、僕もまったく同じ精神状態なのです。

 

さて、ずばり申し上げます。お子さんたちも自炊できる年齢でしょう。だから、「私、ちょっと心の洗濯に行ってまいります。あとはよろしく」とメモを残して、静かな温泉街にでも逃避すればいいのです。「失踪のススメ」です。1日2日失踪しても、家はなんとかなるものなのですよ。僕も昨日、日帰りのつもりで出かけたのですけど、気が付いたらパリから400キロも離れた浜辺にぽつんと立っており、帰れなくなってしまいました(笑)。海を見ながら美味しいものを食べて、カフェで夕陽を見ながら飲んで、沈む夕陽を見送って、暗くなった浜辺に座って大声で『知床旅情』を歌い、友だちに電話しまくり、真夜中に宿に戻って、ゆっくり起きて、ホテルの美味しい朝食を食べてから、戻りました。

 

息子は16歳ですが、料理を覚えてきたので、こういうときの危機管理能力は万全。「パパは心折れたから、海見て明日帰る。自炊よろしく」と電報のようなメッセージを送ったところ、「OK」と返事が戻ってきて、それでおしまい。ね、簡単でしょ? もう、みんな自分でやれます。更年期まで頑張ったんだし、コロナを乗り越えたんですから、ちょっと自分を甘やかしてあげてください。

 

【JINSEIの格言】

日常に疲れ切ったら、「失踪ごっこ」がおすすめです。これ、マジで効くんです。完全な失踪はよくありませんが、居場所を伝えてくださいね。ご主人もお子さんも理解してくれますよ。

 

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