【今週の悩めるマダム】
今年4月、娘が東京の大学に入学したのですが、退学すると言い始めました。コロナのせいで、入学してから一度も大学に行けていません。大学以外はもとに戻り始めたのに、ずっとオンライン授業が続いています。夢のキャンパスライフがコロナに奪われた、と。いくら説得を試みても、やめるの一点張りです。(長野県在住・50代主婦)
どの大学も大体同じ状況ではないでしょうか。日本中の、いえ、世界中の大学が、オンライン授業への移行を進めているというニュースをよく目にします。娘さんのお気持ちも十分に理解できますが、大学でクラスターが発生してしまうと、大学側の管理が批判されてしまいます。大学側の苦しい舵取りが続いているのも事実です。
ここ最近のコロナは弱毒化しているのか、重症化はあまりしないかわりに、逆に感染力を増しているそう。とくに若者の感染者が増え続けていますね。「自分たちは重症化しないから大丈夫」と思って軽率な行動をする若者も、残念ながら一定数いるのです。大学としては、コロナが落ち着くのを待つしかないのだと思います。ただじっとしているわけにもいかないので、オンライン授業と対面授業の併用をしているところが多いようです。
実は、僕は帝京大学冲永総合研究所の特任教授という立場でもあります。学部、学科を横断して学生たちと向き合っています。ちょっと特殊な先生とも言えるかもしれません。僕が作成したYouTubeを学生に視聴してもらい、それに対する感想や質問を受け付け、僕がそれに答えるという仕組み。すべてオンライン上のやりとりです。とくに文学部や外国語学部の学生たちとは有意義な交流をしています。僕の記事や動画について、学生たちから何万字にも及ぶ感想、レポートをもらいました。もしよかったら、僕が彼らのために作成した動画をご覧になってください。『2G 自分流塾 若者よ、本を読もう』というワードで検索していただくと、YouTubeの動画がでてきますから。この動画を学生たちが視聴し、それをもとに指導教授が授業をする。そして、その感想を僕が受け取り、コメントを戻すという方法。なかなかユニークでしょう? ちょっと稀なケースかもしれませんが、大学がコロナ時代のなかで新しい可能性を模索していくという意味では、ひとつの成功例と言えるかもしれません。
コロナがいつまでもこの調子で人類の生活を脅かし続けるなら、大学以前に社会が崩壊してしまうこともありえます。僕らはコロナを収束させなければいけないし、収束をイメージしていく必要があります。そのなかで、各大学や専門学校側は教育が後退することに甘んじてはいけません。たとえ学ぶスタイルが変わったとしても、大学のやるべきことは山ほどあります。自分にできる方法で学生たちと繋がり、勉学のチャンスを提供したいと思っている先生方も大勢いるでしょう。ぜひ、お時間があるならば、娘さんと一緒に僕の動画を観てもらえませんか? そこに何か突破口があるようなら、とても光栄に思います。いろいろと嫌になってしまうのも理解できますが、学びのチャンスを投げ出さないで!
【JINSEIの格言】
実は、僕は帝京大学冲永総合研究所の特任教授という立場でもあります。学部、学科を横断して学生たちと向き合っています。ちょっと特殊な先生とも言えるかもしれません。
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