家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。
最近は韓国のドラマや映画をリメークする日本の作品も増えてきました。映画『きみの瞳が問いかけている』は、’11年に韓国で大ヒットした映画『ただ君だけ』を原案とするラブストーリーで、早くもソフトが発売されます。
■『きみの瞳が問いかけている』4月2日Blu-ray&DVD発売。Blu-rayコレクターズエディション:6,930円、DVD:4,180円、DVDコレクターズエディション:5,830円(すべて税込み)。発売・販売元/ギャガ
深夜に駐車場の料金所でバイトをする塁は、実力あるキックボクサーでしたが、罪を犯して夢を見失っていました。そこに事故で視覚を失った明香里が現れ、次第に引かれ合い、希望を取り戻していきます。ところが塁は、明香里の事故の原因が自分の犯した罪にあると知ってしまい……。
見どころは何と言っても、塁を演じる横浜流星のキックボクシングのシーンでしょう。中学3年生のときに極真空手で世界一になった彼ならではの、キレッキレのアクション。映画のために10キロ増やして肉体改造したそうで、腹筋もバッキバキに割れてます。
そんな塁の瞳は、つらい過去を生きてきたために憂いを秘めて寂しそうで、見ているだけで胸が苦しくなります。両親を失った明香里を演じる吉高由里子は、やや明るすぎる印象はありますが、ピュアで素直な心の持ち主を演じています。
2人の距離が少しずつ縮まって迎えた、淡いキスの甘く切ない瞬間。思わずじーんときてしまいました。BTSがこの映画のために書き下ろした主題歌『Your eyes tell』も、純愛モードをさらに高めてくれます。
(文:西元まり)
「女性自身」2021年4月6日号 掲載