主人公に想いをよせるアイドル役で出演した中山エミリさん /(C)佐々木孝憲 画像を見る

「長く続いた作品のなかで、数話、出演させていただいただけの私が語るのも申し訳ないのですが……、『金田一少年の事件簿』はすごく大好きで、参加できたのは光栄でしたし、青春時代の思い出です」

 

こう振り返るのは、中山エミリさん(45)。もともと、原作マンガのファンだったという。

 

「高校生時代、“ヤンジャン”や同作品を連載していた“マガジン”の表紙やグラビアのお仕事をしていたこともあって、少年向けのマンガ誌でしたが、学校の帰りに買って読んでいました。『金田一~』は、本格的なミステリーで、謎が解明される爽快感が魅力」

 

主人公が高校生ということもあって、学園モノの要素もあった。

 

「実際に、主役の(堂本)剛くんやともさか(りえ)さんとは同じ高校なんです。だから、撮影現場でも、ずっと学校にいるような感覚。私はトップアイドルの役だったので、みんなと同じ制服を着られなかったのが、ちょっと残念でした」

 

ドラマの撮影はハードで、夜中まで続くことも珍しくなかった。

 

「終わりの予定が“28時”とあって、一体、何時のことだろうと不思議に思ったり。そんななか、現場を盛り上げていたのが剛くん。毎週、視聴率に一喜一憂するような時代に、大きな責任を背負ってスタッフや監督とも積極的にコミュニケーションをとっている姿を見ると“本当に私より、一歳下なの?”と思うこともありました」

 

特に驚かされたのはクライマックスのシーンだ。

 

「謎を解き明かすときの剛くんのセリフ量はすごく多くて、一人でしゃべり倒すんです。ふだんの剛くんは、共演者とも気軽にしゃべっているのですが、謎解きのシーンが迫ってくると、一人で台本に向き合うようになり、現場の空気が変わるほどでした」

 

トリックがあるため、通常の撮影現場には顔を出さない大道具のスタッフも大勢いたという。

 

「共演者も裏方さんも一体になっている現場でした。北海道の大雪山で遭難するシーンを撮影したのもいい思い出。スタッフさんとたき火にあたったり、お餅を焼いたり、火に近づきすぎてダウンコートが溶けちゃったり(笑)。日テレには女性の名物広報担当者がいらっしゃって、よくきんつばを差し入れしていただきました」

 

たくさんの思い出が残る現場だったのだ。

 

「スペシャル版のとき、はじめちゃん(堂本)のお葬式のシーンがあったのですが、あまりの悲しさに、本気で泣いてしまったんです」

 

『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系・95年~)

名探偵・金田一耕助の孫でIQ180の高校2年生の金田一一(堂本剛)が同級生の美雪(ともさかりえ)とともに、“じっちゃんの名にかけて”難事件を解決! 一役は松本潤亀梨和也山田涼介道枝駿佑と受け継がれていった。

 

【PROFILE】

なかやま えみり

1978年、神奈川県生まれ。中学3年生のときにスカウトされ、’94年にドラマデビュー。1995年の『家なき子2』で全国的な人気を博し、ドラマだけでなくバラエティ番組の司会やCMなど幅広く活躍している。

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