角田美代子 同房で2週間過ごした女性が語る“恐怖の日々”

「ニュース番組で、角田被告の顔写真がバーンと出たときは絶句しました。その顔は、兵庫県警本部3階の留置場で私と同房だった、あの『オカン』と同じだったんです――

と、語るのは兵庫県在住の浜崎純子さん(仮名・30代)。

アメとムチを巧みに使い分けて周囲を洗脳させ、凶行を重ねた尼崎連続変死事件の主犯格・角田美代子被告(64)。純子さんは今夏の終わりごろ、ある事件で逮捕され、処分保留で釈放されるまでの約2週間、留置場に勾留された。

純子さんによると、1号室から3号室まで、約10畳の3つの女性用の雑居房が並び、各房には3、4人の女性が一緒に生活していたという。

「角田被告とは母親くらい年が離れていたので、オカンと呼んでいたんです。私たちは真ん中の2号室。オカンは黒いトレーナー、ベージュのチノパンという地味な服装でした。読書家で、いつもメガネをかけて新聞や本を読んでいました

捜査の進展と重なったのだろう。角田被告は、情緒不安定になっていったそうだ。

「取り調べに呼ばれるようになると、いつになく動揺しながらもドスの利いた低い声で、『弁護士を呼べ。15分以内に来なかったら、解任や! 新しい弁護士を雇う』と担当さんに怒鳴り散らしていました。1人で『おかしい、なんで今ごろ』、『警察は汚い』とブツブツ言い続け、『共犯の親族が逮捕された』と不安そうな素振りでした

就寝時は全員、頭を廊下側に並べるのが規則で川の字になって寝ていたが、別の同房女性とのトラブルも発生していた。

「就寝中、オカンは隣の女性を起こして、『怖いねん』と、すすり泣いていたそうです。それに耐えかねた彼女は、オカンに背を向けて、ハンカチを自分の顔に被せて寝ていました。翌日の夜、就寝中の彼女が気配を感じて目を開けると、布団の上に座ったオカンが、鬼の形相で睨み続けていたそうです。オカンは彼女の態度が気にいらなかったようですね。翌朝には『あんた、なんやねん! 気分悪いわ!』と怒鳴っていました

今週半ばにも、角田被告は殺人容疑で再逮捕される見込みだ。

 

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