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《授業終了後、CはすぐにA君の所に行き、A君の髪をつかみ3回机に叩きつけた》

 

A君とは、7月5日に電車に飛び込んで、自らの命を絶った岩手県矢巾町の中学2年生・村松亮くん(享年13)のこと、そしてCとは亮くんをいじめていた同級生だ。

 

亮くんの死後、中学校は生徒たちに聞き取り調査を行い、39ページの報告書にまとめた。 亮くんの父に中学校から報告書が手渡されたのは7月26日、本誌が取材したのはその翌々日だった。“いじめ実行犯”の男子生徒は4人。報告書を受け取った当日、父は彼らを暴行、強要、侮辱容疑で岩手県警に告訴し、受理された。報告書に登場する人物たちは、すべてアルファベットで表記されていた。

 

「BCDEがその4人です。机に頭を叩きつけたのがC、亮に向かって教科書を投げつけたりしたのがBです。4人はみんな亮と同じクラスでした」(父)

 

学校の聞き取り調査にも彼らは不誠実だったようだ。例えばB少年に関しては、《(Bは)A君の左ほほを1回殴っていた。本気ではないが、強かった。A君が泣いていた》というクラスメートの証言があるにも関わらず、B自身は《自分は叩いたり、殴ったりしてはいない》と主張している。父は続ける。

 

「いじめについては、クラス全員が何らか察知していたようです。でも見ているだけで、止めてくれる生徒は、ほとんどいなかったのです。それに、告訴した4人の男子生徒のほかにも、彼らをそそのかして、いじめをやらせていた女子生徒がいたんです」

 

今回の事件で、世間を唖然とさせたのは幾度ものSOSにも何も対策を講じなかった女性担任教師の存在だ。

 

「私はずっと担任教師に会いたいと、校長に申し入れていました。ほかの先生に報告していなかった以上、いじめの推移を知っているのは彼女だけですからね。それなのに、私に会うのが怖くて逃げ回っているのか、通夜や葬式に来ることはおろか、電話1本手紙1枚ありません。学校の報告書には、たくさんの“いいわけ”のようなコメントをしているのに……」(父)

 

すでに中学校は夏休みだが、亮くんを死に追いやった、いじめ事件の究明が滞ることがあってはならない。