「あれは……6年前です。当時、まだ深夜バイトをしていたんですが、めちゃめちゃヘコんで、疲れ果てて家に帰っているときでした。荻窪の雑貨屋さんで1体のこけしと出会ってしまって……」こけし顔の芸人、タンポポの川村エミコ(34)が、静かに、熱を込めて語り始める。今、こけし好きな“こけ女”が増殖しているというのだ。こけしは江戸時代末期に東北でうまれた民芸品。もともとは木地師(木を...

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