「日本一、物価が高い都市はどこか?」を毎年、公表する恒例の「平均消費者物価地域差指数」(’13年)がこのほど発表された。これは、総務省が全国の都道府県庁所在地と政令指定都市を合わせた51の都市を対象に、物価水準の差を表したもの。51都市の物価指数の平均を100として、それぞれの都市の物価指数が、平均とどれだけ開きがあるかを調査している。

 

’13年、もっともその指数が高かったのは、神奈川県横浜市の106.0。今回で、5年連続の「日本一物価が高い都市」となった。一方で、もっとも低かったのは福岡県北九州市の96.6。こちらは3年連続で「日本一物価が安い都市」という結果に。2つの都市の物価指数を比べると、その差はなんと9.4ポイント!モノの値段が1割近く違う、ということになる。同じ日本で、なぜこんなにも差がつくのだろうか?

 

そこで本誌は2つの都市を実際に訪れ、地元の人たちに“物価が高い、安い”と感じることがあるかを聞いてみた。まずは、横浜のスーパーで売り場にいた40代の主婦。彼女は横浜に住んで5年になるという。

 

「横浜が、日本でいちばん物価が高いんですか?実感はないですね〜。季節によって野菜が高いと感じることもあるけど、そういうときは買いませんから(笑)。それに、安いお店を探せばいくらでもあります。地方と比べて明らかに高いと思うのは、家賃ですかね。それでも、東京よりは安いですが(笑)」

 

対する、北九州市の住民はどう感じているのか。買い物を終えたばかりの40代の主婦に聞いた。

 

「私は小倉以外に住んだことがないので、とくに物価が高いとか、安いとかを感じたことはないですね。あ、でも、ガソリンは『高いなぁ〜』と、いつも思います。もっと安くならないのかなって(笑)。関東に住む友達なんかに聞くと、こちらはやっぱり家賃が安いようですね。東京や横浜以外の大きな都市と比べても、1万〜2万円は家賃が安いみたいですから」

 

このあとも、横浜、北九州それぞれの人たちに、同じような質問を投げかけたが、その答えはどれも同じだった。その内容は、「自分が暮らす町の物価が高い、安いという実感はない」というもの。10年間、横浜に住み、6年前に地元の北九州に戻ってきたという女性(32)も次のように話している。

 

「私も、横浜と北九州で、そんな物価が違うと感じたことは正直、ないですね。全国でほぼ共通の値段のものも多いですから。たとえばブランドの服とかを買う場合、値段は全国どこでも同じ。セールや特売品などは値段に差が出るかもしれませんが……」

 

やはり彼女が言うように、モノの値段なんて、実際にそこに住んでいる人たちにとっては実感しにくいものなのかもしれない。

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