梅雨だ。主婦にとってこの時期のお洗濯は悩みの種……。そこで、家事アドバイザーの毎田祥子さんに、こんな梅雨時だから覚えておきたい、生乾き臭を防ぐ「干し方のコツ」を教えてもらった。

 

「干してある洗濯物の湿った状態が続くと、その分生乾き臭が発生するリスクが高くなります。洗濯物同士をくっつけない、重ならないようにするなど、空気の通り道を作って少しでも乾燥時間を短くすることが鍵です」と毎田さん。

 

そこでおすすめが、角型ハンガーの両端にタオルなどの長い物をつるし、中央に向かって短い物にしていくアーチ型の干し方だ。中心に向かって長くしていくV字型や長短交互の長短型よりも、30分早く乾くという実験結果が出ているそう。

 

また、Tシャツやタオルをハンガーに掛けて干す場合も同様。「洗濯物と洗濯物の間は、こぶし大よりも少し広めに間隔をとるのが理想です。できるだけ空気の通り道を確保し、湿気をこもらせないよう意識してください」。

 

洗い上がった洗濯物に少し残っている雑菌は、ぬれた状態が長いほど増殖する。洗濯物を放置したままいるのは菌をどんどん増やしているようなもの。「ましてや、適度に温かくて湿度の高い梅雨時は雑菌の大好きな環境ですから、洗濯が終わったらすぐに洗濯機から取り出して干すように習慣づけておきましょう」。

 

乾燥途中でアイロンを使えば、衣類が温まって水分が蒸発しやすくなる。アイロンで完全に乾かそうとすると衣類を痛めてしまう可能性があるので、あくまでも乾きを早めるイメージで。「洗濯物が湿っているうちに当てておくだけでも、衣類のシワは十分に伸ばせるので、アイロンをかける予定のシャツ類にはもってこいです」。

 

たくさんの洗濯物を部屋干しするときのコツは「できるだけ干してある物全体に風を当てること」と「室内の湿度を上げないこと」だそう。洗濯物全体に風を当てるには、広がりぎみの風が出る扇風機がいい。脇から当てると、風の当たらない衣類を減らすことができる。

 

除湿機は湿度のコントロールにベストだが、閉めきることができる脱衣所などで使うのが効果的。室温を上げつつ除湿してくれるので乾きが早くなる。反対に広いスペースなら、サーキュレーターの首を回し室内の空気を撹拌させて、洗濯物周辺の湿度が上がらないよう工夫すると、生乾き臭を防ぐことができる。

 

この梅雨、生乾き臭から脱出しよう!

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