新年度を迎え、自宅をスッキリさせたいこの季節。でも、まだ使えるものを捨てるのはもったいない。粗大ゴミに出すとなれば、回収におカネがかかる。そこで、おススメなのが、寄付。
小学校を卒業してしまえば使い道ゼロのランドセルにも、引き取り手が。NGO法人ジョイセフでは、現在ランドセルの寄付を募っている。
「アフガニスタンでは23年間続いた内戦が’01年に終結しました。しかし、教師や学校施設の不足、貧困などを理由に、いまだ多くの子どもたちが学校教育を受けられていません。ランドセルを男女に平等に配り、特に女の子も男の子と同じように学校へ通うのが当たり前だという考えを根付かせたく、’04年からランドセルを配布し始めました」(広報担当・甲斐和歌子さん)
発展途上国だけではなく、国内で役立つ寄付も多い。NPO法人ブリッジフォースマイルが行っている「巣立ちプロジェクト」では、18歳で児童養護施設を出なければならない子どもたちへ生活必需品を送っている。
「施設を出たばかりの子どもたちは資金がないため、パソコンの寄付はとてもありがたいです。この春、児童養護施設を巣立った若者には、生活家電や家具、布団など598点の生活必需品を寄付していただきました」(事務局・植村百合香さん)
タンスのこやしになっている衣料品も、捨てるよりは寄付したい――。そんな消費者の思いをかなえる企業も増えてきた。ユニクロでは、自社ブランドの古着を回収し、アフリカ22カ国、世界各地の難民キャンプや妊産婦のもとへ届けている。
また、スウェーデン発のファストファッションメーカーH&Mでは、どんなメーカーの服でも通年回収。しかも、タオルやシーツなど布製品ならなんでもOK。そのうえ、H&M全店で使える割引クーポンまでもらえる!
寄付は、自宅もスッキリするうえに、社会貢献もできて“プチ満足感”も得られるので一石二鳥だ。あなたも新年度、タダ寄付を始めてみませんか?