今年6月から、改正された道路交通法が施行された。全国から聞こえてきたのは、「自転車の取り締まりが厳しくなった」という悲鳴!もちろん交通違反は絶対にダメだが、取り締まりの実態を知っておく必要もあるだろう。今回、交通違反を30年以上取材してきたジャーナリスト・今井亮一さんが“とっておきデータ”を本誌だけに公開!
1.データで歴然!大阪、兵庫、福岡は取り締まりに注意!
今井さんが長年調べている自転車の取り締まり件数のデータを見ると、地域によって取り締まりの厳しさが違うのがわかる。データによれば、昨年の《自転車の検挙件数》は全国で8,070件。都道府県別では、最多が東京都の1,525件、2位が兵庫県の1,316件、3位は大阪府の1,285件と都市部の数字が際立っている。この地域に住んでる人は、自転車を運転するときにくれぐれも安全運転を!
2.“危険な違反”2回で強制的に「安全講習」5,700円払って感想文発表!
今回の“自転車取り締まり強化”の目玉になっているのが、この「自転車運転講習制度」の新設。“危険な交通違反”を2回やると、強制的に3時間の「講習」を受けさせられるというものだ。この講習、じつはタダではない。受講料5,700円は本人の負担。もし、呼び出しを無視して講習をサボってしまうと、5万円以下の罰金を科されることになる。警察庁が出した通達を調べると、「自転車運転者講習カリキュラム」が載っている。カリキュラムの最後に出てくるのが、なんと「感想文の作成と発表」。他の受講者が並ぶ前での感想文の発表は、かなり恥ずかしい……・。
3.警察官に声をかけられたときの“3つのケース”
今井さんによれば、警官に“交通違反”を見付かると、そこで予想される対応は(1)警告および厳重注意、(2)「自転車指導カード」を手渡される、そして(3)いわゆる交通切符にサインさせられる(通称・赤切符)という3種類の対応がある。(3)の赤キップは、警官の指示に従わず、信号無視を続けたりするような、違反の中でも悪質なものに交付されるもの。今井氏によれば、基本的には、この赤キップを2回交付された場合に、前述の「安全講習」を受けさせられることになるのだという。警官に2回注意されただけで、「安全講習」に送られるようなことはないので、警官に違反を注意されたら、素直に従うようにしよう。
自転車での交通違反なんて、時間とお金をムダにするようなもの。主婦は“安全運転”は絶対に心がけるべし!