『会社四季報 業界地図2016年版』(東洋経済新報社)に掲載された《直近15年で増えた仕事 vs. 減った仕事》の統計がニュースで注目の的になっている。一方、遠く離れたイギリスでも、オックスフォード大学でAI(人工知能)を研究しているマイケル・A・オズボーン准教授が、機械化やコンピュータ化によって“消えていく仕事”を数値化、702の職種をランキングした“オズボーンリスト”が話題だという。
「サービス系は順調に伸びていますが、特に人と深く関わる業種はコンピュータや機械に置き換えられず、今後も求められることが予想されます。反対に事務系の仕事はテクノロジーによって効率化され人間の仕事が奪われるという調査結果になっています」
こう語るのは、『あと20年でなくなる50の仕事』(青春出版社)の著書でビジネスコンサルタントの水野操さん。そこで今回、水野さんに2つの調査をもとに『現在、特に専門的な知識や資格を持たない』『30〜40代』『女性』を対象にした、儲かる仕事を大胆予想してもらい、ランキングを作成!解説してもらった。
【第1位】ケアマネージャー
「老齢人口が増加の一途をたどる中、適切なケアプランを作り、介護サービス事業者とのやり取りや取りまとめをしていくニーズは増えこそすれ、減ることはないでしょう」
【第2位】ヘルパー
「低賃金、重労働などの負のイメージもありますが、今後、ますますニーズが高まります。現在、ヘルパーとして働いている人は、上位のケアマネージャーを目指しましょう」
【第3位】家事代行(家政婦など)
「求められるのは介護の必要な人ばかりではありません。炊事、掃除、買い物等の日常の作業が辛くなってくる高齢者や、共働きの夫婦からのニーズが高まってくるのでは」
【第4位】カウンセラー/コーチ
「テクノロジーに奪われない、人間だからこそできる仕事。家族問題・離婚カウンセラーなどは、主婦経験が生かせるかも。クライアントを見つけるには、個人の営業力が必須」
【第5位】翻訳
「語学の能力を眠らせたままでいる人は多い。翻訳のテクノロジーは進化するものの、翻訳自体にニーズが減ることはなく、当面は人間が最終的に関わる必要があります」