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(写真・AFLO)

「イギリスのEU離脱で英国通貨ポンドの価値の大暴落が起きました。しかし、これはいわゆる“円高”ということになり、1万円=60ポンドほどだったのが、いまでは約75ポンドと2割も急上昇。円の価値が高まっています」(経済アナリスト・森永卓郎さん)

 

世界に衝撃を与えたイギリスのEU(欧州連合)からの離脱の動き。6月23日、国民投票によって《離脱》が決定されると、イギリスの通貨であるポンドは下落した。

 

日本の景気への影響で危惧されたのは円高と株安。《リーマン・ショック級の危機!》《世界経済は大混乱》という報道もあった。冒頭の森永さんは、英国EU離脱の経済的影響をこう解説する。

 

「直接影響を受けるのはイギリス国内に現地法人や工場を置いている日本の大手企業です。ユーロ圏で商品を売るのに、関税がかけられるようになると、収益が上がらず商売になりません。むしろ、私たち庶民にとっては、円の価値が上がっているということは、海外のものや輸入品が安く買えるということ。今回のEU離脱による円高はチャンスととらえるべきなんです」

 

そのチャンスとして、“イギリス旅行”を例に挙げる。

 

「とくに、夏にはイギリスはじめヨーロッパ各地でバーゲンがあります。現地でブランド品をたくさん買うのもひとつの手かもしれません」

 

生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、円高の恩恵を、具体的な品目を挙げつつこう語る。

 

「イギリスといえば紅茶ですが、卸売り価格は’15年から下落中です。円高の影響でさらに1割ほど安い価格で買うことができるようになります。『ウェッジウッド』や『ダヌーン』などの洋食器やマグカップなどの値下げも行われることが予想されます。ただし、これまでの在庫もあるうえに、日本国内の販売価格の見直しには時間がかかるので、デパートやスーパーなどで価格が反映されるのは3カ月から半年後になります」

 

しかし、“まさにいま”高級ブランドを安く手に入れる、こんな裏ワザを明らかに……。

 

「イギリスといえば高級ブランド『バーバリー』が有名でしょう。パソコンで『バーバリー』の公式ホームページのオンラインショップを見たときに、画面左下にある『国』を『日本』から欧米に設定します。そうすると、購入の際、クレジットカードを利用すれば、その日の為替レートで決算されます。つまり、円の価値が以前と比べて高くなっているいま、手数料や関税を考えても『バーバリー』は2割安で購入することも可能です」(柏木さん)

 

商品によっては2割以上安くなることもあるという。

 

「たとえば『バーバリー』ならではのチェック柄レザーバッグは、いま日本円で買おうとすると20万5,200円です。しかし、ここで『国』の設定を『イギリス』に変更すると、同じカバンが995ポンドで販売されていることがわかります。995ポンドで決算すると、日本円での支払いは約13万6,000円になります。なんと、『日本』という設定で買うより7万円もお得になるんです」(柏木さん)

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