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ベッキー騒動以来、今年に入って続々発覚した有名人の不倫騒動。なかでも目立つのは、三遊亭円楽(66)、乙武洋匡氏(40)、宮崎謙介前議員(35)などの「妻が夫の不倫を許す」というケース。そこに秘められた「妻たちの“苦渋の本音”」とは−−。

 

「夫に不倫されると、『それでも夫を愛している』と思うより、『傷つけられた』と思う妻が大半です。それでも、“離婚はしない”という選択をする妻は、子どもや生活を考えての場合がほとんどでしょう」

 

そう話すのは立教大学教授で精神科医の香山リカさん。“もし夫が不倫しているとわかったら、夫を許せるか”。今回本誌は、30代から50代の子どものいる女性100人に4択質問のアンケートを行った。

 

選択肢は(1)「許さない、即離婚する」、(2)「許しはしないが離婚しない」、(3)「条件付きで許す」、(4)「気にしない」の4つ。

 

「即離婚する」と回答したのは30%。40代、50代女性に多かった。その理由として、《そんな夫は信じられないし、一緒に暮らしたくないから》(40代女性)、《一度不倫した人は必ずまたやるから。自分の元夫がそうだったので》(50代女性)。

 

しかし、「許さない」派(全体の72%)の半数以上が選んだのは、「離婚しない」という対応(全体の42%)。理由は、《自分の収入がないから》(40代女性)、《子供が自立しておらず、生活面で苦労させたくないから》(50代女性)。「許しはしないが離婚はしない」と答えたうちのほとんどが、「生活のため」「経済的理由」だった。

 

香山さんは、今回「許しはしないが離婚はしない」という回答が多かった背景には、“時代の背景”があると語る。

 

「30年前は、妻が離婚をしない理由として多かったのが、『夫婦関係は維持するべきものだから』だったんです。’86年に、男女雇用機会均等法が施行され、女性が社会に進出できるようになるまでは、“結婚したら旦那に一生仕える嫁であるべき”という考えが女性にも強かった。夫がいくら不倫をしても、『妻は努力して少しでも夫とよい関係を築くべきだ』と、女性も思い込まされていたんです」

 

本誌のアンケートで、夫の不倫を「許す」と回答したのは、全体の28%。《結婚していようと自分以外の人を好きになるのは仕方がない》(50代女性)、《二度としないと誓うなら許す》(40代女性)という理由があった。

 

「こうした女性は『夫は結婚相手に自分を選んだ』という自己肯定感が強いのです。不倫された悲しみも、『最後は“正妻”である私に戻ってくるはず』と思うことで乗り越えようとしているんです」

 

また、夫の不倫を「気にしない」という回答は全体の6%。《もう夫に興味がないから。迷惑がかからなければ何をしてくれてもかまわない》(50代女性)との回答もまた、「生活」や「経済面」を考えての妻の選択肢のひとつだろう。

 

だがいまは、仕事や結婚をはじめ、女性も自由に人生の選択ができる時代へと変わりつつある。結婚という人生選択の意味合いも変わってきた。“不倫夫たち”男性は“裏切り”の代償を必ずどこかで払うことになる、と香山さんは言う。

 

「演歌や浪花節に出てくるような、『一生あなたについていきます』という女性は、もはや男性の幻想の中にしか存在しません。妻にとって、夫に不倫されたとき、自分のことを見つめ直す機会でもあります。自分にとって少しでもよい選択を−−と選ぶことができるのは、夫に不倫された女性だけなのです」

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