「昭和25年10月24日、弟の死後7日目のことでした。私の実家がある山口県周防大島に米軍将校2名と通訳1名、それに海上保安庁の職員2名が突然やってきたんです」そう話すのは、大阪在住の中谷藤市さん(89)。海上保安庁の機雷掃海船の乗組員だった中谷さんの弟・坂太郎さん(享年21)は昭和25年10月、朝鮮戦争で戦死している。「私は当時大阪にいたため、対応したのは父でした。通訳...

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