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ぶどうの房のように実が連なっている『ふどう山椒』は、山椒の収穫量で全国ダントツ1位の和歌山県が誇る最高品種。一般の山椒よりもふっくらとした粒と爽やかな香りが特徴で、一流料理人の信頼も厚い。

 

ところが県民は「和歌山はやっぱり梅とみかんやな。ぶどう山椒は、最近まで知らんかったけど、亀田の柿の種のご当地選手権キャンペーンで1位を取って、県内でも一気に有名になったんちゃうかな」と。

 

ぶどう山椒発祥の地・有田川町にある「かんじゃ山椒園」では、化学肥料や農薬を使用せずぶどう山椒を栽培。「山椒水煮」や「粉山椒」も爽快な辛味が特徴だ。ぶどう山椒を使った「前福」の「ちりめん山椒」(80g・975円)は地元産のしらすと地元・湯浅の手づくり醤油を使用。ちりめんにまろやかな醤油の風味、山椒が見事なアクセントで“和歌山裏オールスター”の趣き。

 

ねこのたま駅長で一躍有名になった和歌山電鐵貴志川線では、南高梅をモチーフにした「うめ星電車」がデビュー。JR九州の寝台列車「ななつ星 in 九州」で知られる水戸岡鋭治氏のデザインで、組子や木張りの天井など豪華な内装に県民は大喜び。

 

「なんと言うてもうめ星電車は通勤で使えるのが自慢。仕事帰りにうめ星電車が来ると、めっちゃラッキー!疲れが吹っ飛ぶわ(笑)」。やっぱり“梅”は、疲労回復に効果あるでぇ。

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