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出産を機に会社を辞めてからは、家事と育児に明け暮れて、仕事らしい仕事とはまったく無縁の日々。でも家計も苦しいし……。「私なんか」を雇ってくれるところ、あるのかしら?と思っている専業主婦の人も多いのでは?でも、大丈夫。40代以上の主婦への求人数は、’12年以降大幅に増加しているという。

 

しかし、「希望条件に合う仕事に応募しても、心構えや準備ができていないと書類選考や面接で不採用になってしまいます」と話すのは、主婦のための再就職セミナー講師を務めるキャリアカウンセラーの島谷美奈子さん。

 

島谷さんによると、「採用されるには、しっかりと採用者側の視点を学び、前準備することが必要」だそう。そこで、子育て期間を経て、再び“就職活動”に挑む主婦のために、島谷さんが再就職“成功のための10カ条”を教えてくれた。

 

【1】履歴書の写真はジャケット着用で!

 

「写真が普段着にノーメークと“ビジネス仕様”でないと、『働く準備ができていない』と判断されて、書類選考の段階ではじかれ、面接に呼んですらもらえません。スーツかジャケットを着て、可能なら写真屋さんで撮ってもらうのがベストです」

 

【2】“とりあえず”の応募はやめるべし!

 

「履歴書の『志望の動機』欄に、よく『時給がいい』『家から近い』と勤務の条件を書く人がいますが、それは希望条件で志望理由ではありません。ここにはその会社を選んだ具体的な理由を書く必要があります。どうしても浮かばないようなら、応募は避けたほうがいいですね。“とりあえず”の応募は企業にも見抜かれてしまいます」

 

【3】職務経歴書は必ず書こう!

 

「新卒以外の人には、職務経歴書は必ず書くようにアドバイスしています。書き方には1. 古い職歴から新しいものへ。2. 最近の仕事から古いものへ。3. 仕事の内容別。3種類があります。専業主婦が再就職を目指す場合、2の最近の経歴から記載する方法なら、仕事をしていなかった期間が目立たないかもしれません」

 

【4】連絡のやりとりにLINEやフェイスブックは使わない!

 

「ママ友や家族とのやり取りにLINEなどのSNSを使っている方は多いと思いますが、企業との連絡にはパソコンのメールアドレスを使用するのが必須です」

 

【5】ジャケット、パンプス、バッグの3点セットは必須!

 

「必ずしもスーツでなくていいのですが、ジャケットは必要です。インナーは無地のシンプルなものを。そしてジャケットと同系色のパンツかスカートを合わせましょう。今は手ごろな値段のジャケットもあるので、仕事に使える服を、少しずつでも買いそろえるといいと思います。靴は黒か茶の、シンプルでヒールの高すぎないパンプスを。バッグはA4サイズの入る紺や茶色、黒のシンプルなバッグがオススメです」

 

【6】メークはナチュラルに!髪はすっきりと!

 

「面接担当者から、『この人は働く準備ができている』と思われるよう、メークはナチュラルに。髪も眉にかからないようにして、“感じがよく”見えることを心がけて」

 

【7】歩き方をリハーサルすべし!

 

「数年ぶりにパンプスを履くと、ドタドタしたり、音を立てて歩いたりしがち。また、動きやすい服に慣れていると、スーツやジャケットを着るだけで緊張することも。面接に行くときと同じ服を着て、パンプスを履き、バッグを持って、颯爽と歩く予行演習をしておきましょう」

 

【8】2分以内で自己紹介する練習を!

 

「自己紹介では最初に主な経歴を言い、次に勤務した会社ごとに仕事内容を補足。最後に『退職後、育児に従事しておりましたが、現在は就職可能です』と、働ける環境であることを宣言しましょう。2分以内で話せるように練習しておくといいと思います」

 

【9】子育て期間中に身についたことを伝えよう!

 

「子育てしかしていない、と自信なさげな人も多いですが、育児は立派な経験です。家事と育児に忙殺されている間にも、何かしら必ず経験しているもの。学んだことや身につけたことを忘れてしまっているだけです」

 

【10】面接では入室から退室まで堂々と!

 

「入室した瞬間から、その“態度”に面接担当者の視線は注がれています。質問されたら、まず答えを話し、それから理由などを補足するといいですね」

 

これまで培った“主婦力”に自信を持って、再就職に挑もう!

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