現在、女性の伝統工芸士は全国に614人。女性蔑視が当たり前だった職人の世界で戦う彼女たちは、女性目線の新たな感性で優れた作品を生み出し続ける。そんな男社会だった“伝統”に風穴を開ける、京都で活躍する女性伝統工芸士を紹介。きらめく用の美はまさに匠の業だ。【京鹿の子絞り】川本和代ポンッ、ポンッ……。部屋には布地を括る絹糸が、指貫に当たる小気味よい音が鳴り続いている。「使うの...

関連カテゴリー: