消費者税増税の4月まであと1カ月半。「値段が上る前に、買えるものは買っておきたい」と多くの人が考えているのでは?しかし、あわてて無駄な買い物をしては、本末転倒だ。そこでファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんと、節約アドバイザーの丸山晴美さんにアドバイスをもらいつつ、増税前の買い物カレンダーを作成した。

 

《2月中に買うべきもの》

「衣料品は早いうちに」と丸山さん。「冬物の衣料品は、2月になって最終バーゲンに入っています。売り切れてしまう前に、上質なコートやワンサイズ上の子供服などを狙いましょう。また礼服は、値引きになりにくい商品なので、今のうちに購入するのをおすすめします」

 

お子さんの幼稚園の送り迎え用に電動アシスト自転車を、と考えている人も「早めにどうぞ。3月にお店に行くと、在庫切れで取り寄せに時間がかかる場合もあります」(丸山さん)

 

軽自動車の購入も、今がベスト。’15年からは軽自動車税が7千200円から1万800円に値上げとなるためだ。「’14年度までに購入したものについては、’15年度以降も7千200円の支払いですみます。どうせなら、消費税増税の前に買ってしまうのがいいでしょう」(花輪さん)。登録に時間がかかることを見越して、買うなら2月中に購入手続きを。

 

《3月前半に買うべきもの》

新学期に必要なのが子供の学用品。ノート類、文具、参考書や辞書などを買いそろえると、けっこうな金額になる。3月に入り、何が必要かわかった時点で購入してしまおう。「学習塾や習い事も、まとめ払いが可能であれば、3月のうちに払ってしまいましょう」(丸山さん)

 

家電製品については、花輪さんは「エアコンの買い換え予定があれば、3月中の購入がいい」と話す。「エアコンの売れ行きが鈍くなる春は、安く購入するチャンスです。本体の値段ももちろんですが、取付け工事費なども値引き交渉がしやすくなります」

 

《3月後半に買うべきもの》

春休みに入るこの時期は、子連れで買い物に出かけやすくなる。スポーツ用品など、子供が部活で使う道具は、このタイミングで。

 

「4月に定期券の新規購入や更新がある人も、この時期に。JRの場合、新規なら使用開始の7日前から、継続使用なら14日前から購入できます。月末になると、行列が予想されます」(丸山さん)。JRや地下鉄の回数券も、値上げが予定されている。3月中に買えば差額を払う必要がないので、使い切ることを前提に、ギリギリの時点で買っておこう。

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