金森実業という企業グループのオーナー金森重樹さん(44)は、昨年4月から「ふるさと納税」を始め、昨年だけで100を超える自治体からのべ300件以上の記念品(グルメから商品券までさまざま)をゲット。その体験を『100%得をするふるさと納税生活』(扶桑社刊)にまとめた。

 

現在約2千の自治体がさまざまな名称でふるさと納税(=寄付)を受け付けているが、そのうち、寄付のお礼として特産品やサービスを提供しているのは約半分。そこで、金森さんが取り寄せたふるさと納税の産品データをもとに、お薦め記念品を紹介していこう。

 

●寄付金控除の上限が2万円未満の人

「私は主食のお米の取り寄せを薦めます。コストパフォーマンスがよいことで有名なのは長野県阿南町。1万円寄付すると20キロもらえます。ただものすごい人気で今年分は1月から受け付けて2カ月で限定数量終了。来年まで手に入りません。2番手が茨城県石岡市と千葉県睦沢町が1万円で15キロのコシヒカリが届く」(金森さん・以下同)

 

●寄附金控除の上限が3万円未満の人

「お米+グルメ一品はどうでしょうか。北海道上士幌町に1万円の寄付でもらえる十勝ナイタイ和牛手ごねハンバーグ(150g8個入り)はレストランで食べるのと遜色ない味でした。石岡市の弓豚2キロ焼き肉セットもクール便で生肉が届き、食べ応え十分」

 

そしてのん兵衛に見逃せないのが地ビール。金森さんが「くせがなくて飲みやすかった」と一押しなのが埼玉県羽生市の「こぶし花ビール」(1万円で6本セット)だ。そのほか宮城県気仙沼市のふかひれセットや高知県高知市の鰹のたたきなど、1万円の寄付でもらえるご当地グルメはめじろ押しだ。

 

●寄附金控除の上限が4万円未満の人

「首都圏に住んでいる人なら、群馬県中之条町の感謝券が便利。5千円以上の寄付で、その半額が感謝券として送られてきます。これは中之条町内の旅館や飲食店、お土産店などで金券として使える。町内には名湯として知られる四万(しま)温泉も」

 

全国で使えるということでは、鳥取県日吉津村のイオン商品券も見逃せない。

 

「1万円で2千円の商品券ですから、あまり還元率は高くありませんが、金券2千円がもらえると思うとうれしい。あと、商品を選ぶコツですが、寄付金1万円に対して送られてくる特産品の相場は2千~5千円程度。この価格でよい牛肉はむずかしい。豚や地鶏のほうがよい物が届くというのが実感です」

 

ふるさと納税は、毎年12月に駆け込みで申し込む人が殺到。多くの自治体で目玉商品が受付け終了になるケースが多い。いいものを取り寄せるなら、いまがチャンスなのだ。

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