「これからは、相当厳しい時代が来ると肝に銘じておかねばなりません。今の高齢者はともかく、40〜50代の方は、年金を頼りに、今ある貯蓄を守るだけでは生きていけません」
そう話すのは、ベストセラー『女性の品格』の著者で昭和女子大学理事長・学長の坂東眞理子さん(68)。安倍政権の経済政策「アベノミクス」が行き詰まっている。円安による食料品などの高騰や、消費税以外にも負担増が相次ぎ、庶民の生活は厳しさを増している。将来に備え自分の身は自分で守るしかない。では、どうやって自分の身を守っていけばいいのか?
「この時代に合った投資方法がないとは言いませんが、なにより『自己投資』がいちばんいいと思います。自分が稼ぐ人になるための投資です」
稼ぐ第一歩は、再就職。「この人なら雇いたい」「この人と一緒に働きたい」と思われるためには、元気でにこやかに、清潔感のある服装が最低限、必要だと坂東さんは語る。
「元気ではつらつと生きるためにジムへ行く、友人と楽しい時間を過ごす、洋服を買うなど、過度でない範囲で、自分にお金をかけましょう」
坂東さんが、稼ぐのにおすすめするのは「営業職」だ。
「以前は生保レディ、今なら自動車販売がイメージしやすいでしょうか。ハードですが、スキルがあれば70代でも働けます。歩合給でしっかり稼げ、比較的、時間の融通も利きます」
とはいえ、自分がハッピーになれる仕事がいちばん。
「人生の棚おろしを行い、自分が持っている適性やスキル、経験などから、仕事のタネを探します。手先が器用でも、手作り品の販売などは収入に結び付きにくいですが、子ども好きで責任感の強い方が保育の仕事をするなど、自分の強みが生かせる楽しい仕事を見つけましょう」
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