「選挙で安倍政権の続投が決定したことで、これまでの経済政策が大きく変わることはないでしょう。そこに、円安の影響で物価の上昇が続き、庶民にとっては苦しい1年になると思います」

 

誰もが気になる’15年の日本経済について話をしてくれるのは、生活経済ジャーナリストとして活躍する柏木理佳さん。主婦にとって最大の関心のひとつだった消費税の増税は、’17年4月まで延期されたものの「1年3カ月では、景気は回復しない」と柏木さんは言う。

 

「円安による原材料の高騰を受け、2〜3月には冷凍食品やお菓子、アイスクリームなど食料品を中心に、続々と値上げが予定されています。これは、一般家庭にとっては大きな打撃。いつも購入していてストックが必要な食料品は、できるだけ1月中に買いだめしておきましょう」(柏木さん・以下同)

 

もちろん輸入品のコーヒーや紅茶、魚や肉の加工品も値上げは避けられない。そしてその余波は、外食産業にもーー。

 

「吉野家は’14年12月から、300円の牛丼を380円に値上げしています。これに続き、低価格を売りにしてきた外食チェーンが値上げに踏み切る可能性は高いですね」

 

年2%の物価上昇を目標に掲げる安倍政権にとって、この円安の影響は想定内。輸出企業が潤うことで、おカネが市中に循環し、給料もアップするーーというのが、その先のシナリオだが、’15年こそは期待できるのだろうか?

 

「正直に言って、厳しいでしょう。そもそも、企業が潤うといっても、それはごく一部の話。しかも、円安がいつまで続くかは不透明です。そのため、企業もリスクを避け、大きな賃上げはほとんど行っていません。むしろ、状況が変わればいつでもリストラできるよう、雇用は非正規を中心に増やし、賃上げもボーナスなど、一時的な賞与への反映にとどまっています」

 

給料アップが期待できない2015年。だが、値上げの嵐はすぐそこまで来ている。その嵐がとおり過ぎるまで、なんとか今年を乗り切るしかないようだ。

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