「今は作られた相場ですから、経済に底力がありません。ひとたび何かが起これば、たとえは大きな自然災害やテロ、政治家や大手企業の不祥事などで、株価が暴落する危険性があり、先行きは見通せません。政治家の言葉に惑わされず、投資よりコツコツ貯金するほうがいいと思います」

 

そう語るのは経済ジャーナリストの荻原博子さん。今月10日、日経平均株価が一時、2万円の大台に乗った。これは15年ぶりの高値だ。株価が上がることで浮かれているメディアも多い昨今。だが、この株高が続くのかは、実際のところ、誰にもわからない。とはいえ、投資をしたい人が増えているのも事実。そこで、荻原さんが「株投資」の注意点を教えてくれた。

 

【1】「家計など生活に必要なお金と分けて、投資資金を用意してください」

 

【2】「投資の限度額を決めることです。投資はあくまでも限度額のなかで行うもので、資産形成の柱にしてはいけません」

 

【3】「どんな投資でもリスクを伴いますが、専門家などに頼らず、リスクを自分で負う覚悟を持ってください」

 

【4】「先述のとおり、先行きは不透明です。危険を察知してすぐに売り抜けるよう、準備しておきましょう」

 

「この4つを守って投資を始めるなら、株がいいと思います。投資信託など運用を専門家に任せるものは、自分でリスクを負うことになりません。株式投資は、手数料の安い証券会社を選び、さまざまな情報を集め、銘柄を決めて購入し、売るタイミングもすべて、自分で決めて自分の手で行ってください。これをハードルが高いと感じる方は、投資向きではありません」

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