皇太子さま「柏原芳恵を歌って」と…ご学友語るカラオケ秘話

5月に新天皇として即位される皇太子さまは、2月23日に59歳の誕生日を迎えられた。幼少期からのご学友である小山泰生(たいせい)さん(59)と乃万暢敏(のま・のぶとし)さん(59)、学習院大学のゼミや音楽部で後輩だった竹内尚子さん(58)が、懐かしのエピソードを語り合った。

 

竹内「私はもともと学習院短大に通っていたのですが、学習院大に編入して歴史学を学びたいと考えていました。ちょうどそのころ、東宮御所のテニスに招かれまして、殿下(※皇太子さま)に編入のことを相談したのです」

 

乃万「私と殿下は、学習院大学文学部史学科で、同じゼミに所属していました。その安田元久先生(故人)のゼミで後輩に当たるのが竹内さんです」

 

小山「殿下が雅子妃殿下と結婚されるまで、乃万と竹内さんはゼミや合唱の仲間と東宮御所に集まって、テニスをなさっていたそうですね。殿下はテニスも大変お上手だと?」

 

竹内「私、一度だけ殿下とペアを組んだことがあります。ただ私はまったくの初心者で、前衛でおどおどする私に殿下は『メグ、動かなくていい。ボールに触らなくていいからね』とおっしゃって(笑)」

 

小山「『メグ』がニックネームなのですか?」

 

竹内「ええ。大学時代のあだ名です。殿下には『メグ、サーブだけ入れなさい』と厳命されていたのですが、一度、真正面にボールが来たのでボレーしたら、とんでもない方向に行ってしまって。そんな初心者と組んでも、殿下は私の横まで走ってきてどんなボールでも拾ってくださるのです。たいへん申し訳ないことでした」

 

乃万「私は1回だけシングルスで対戦したことがあります。試合の前に『もし、私が勝ったらご褒美に東京ローンテニスクラブ(※日本最古の名門テニスクラブ)に入れてください』と殿下にお伝えして」

 

小山「どちらが勝ったのですか?」

 

乃万「それは殿下に決まっているでしょう(笑)。格が違います。夕方になってボールが見えなくなるとテニスは終わりなのですが、そのあとはちょっとしたパーティーが恒例になっていました」

 

小山「コートの脇にある、小さなクラブハウスね」

 

乃万「たいてい、会食の途中からみんなでカラオケになるんですよ」

 

竹内「古くて大きなカラオケセットが置いてあって」

 

乃万「殿下もお酒が入ると、いろいろとお歌いになりました」

 

小山「私は大学時代の殿下は存じ上げないのですが、カラオケはお上手なんですか?」

 

竹内「とてもお上手です。殿下のことですから、ひそかに練習もされていたと思います。演歌の『氷雨』(佳山明生)が十八番でした。私はよく殿下に『柏原芳恵を歌って』とリクエストされました(笑)殿下は柏原さんの大ファンでしたから」

 

乃万「そうやってワイワイやっていると、美智子妃殿下(現在は皇后陛下)がいらっしゃって『私もお仲間に入れていただけますか』とおっしゃることもありました。美智子妃殿下からは、フルーツや、オレンジジュースを差し入れていただいて」

 

竹内「手作りの笹巻き寿司をいただいたこともありました。私、笹を持って帰りました(笑)」

 

乃万「カラオケの時間になったら、『私もじゃあ、ちょっと1曲』とお歌いになったことがございます」

 

竹内「本当ですか! すごいことですね」

 

――それはどんな曲ですか。

 

乃万「たしかキリスト教の賛美歌だったと思います。カラオケのセットの中にはない曲ですから、アカペラで歌ってくださいました」