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終戦から74年を迎えた8月15日、全国戦没者追悼式が日本武道館で行われた。安倍晋三首相(64)は式辞で「私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い犠牲の上に築かれた」と話し、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この誓いは昭和、平成、そして令和の時代においても決して変わることはありません」と述べた。

 

同日、カラテカ・矢部太郎(42)が終戦にちなんだ漫画を公開した。矢部はTwitterで《『大家さんと僕 これから』の「大家さんと戦争」という回です。今日是非読んでみてください》とつづり、漫画のページに飛ぶリンクを添付した。

 

漫画で矢部は、昨年8月に亡くなったと報告した大家さんとのエピソードを回想。《大家さんとはどんな話をしていても》《気がついたら戦争の話になっています》とつづり、大家さんの疎開にちなんだエピソードや《戦争が終わったと教えてもらいました》という日のことを描いた。さらに話し終えた大家さんが《矢部さんは戦争にとられたくない》と話していたことも明かされている。

 

矢部のツイートは1日ほどで6,000件近いリツイートと1.1万件のいいねを記録。さらにこんな声が上がっている。

 

《大家さんが語る戦時中のお話は、さらりとしていて、いつものおしゃべりのようにも映りました。でも、老いても忘れられない記憶が、戦争という事実、切ないです》
《本当に、戦争というものは悲劇しか生まないですよね 大家さんの話、終戦の日に読めて良かったです》

 

16日、料理研究家・小林カツ代さん(享年76)のレシピサイト「KATSUYOレシピ」は「終戦記念日によせて」というタイトルで生前の小林さんの講演内容をアップしている。

 

講演で小林さんは「私が戦争を体験したのは、まだ小さい頃のことだった」といい、「気が弱くて一人も殺せなかった」という父親が上官の命令に背いて殴られたことなどのエピソードを明かした。小林さんは「料理研究家になってよかったと思っている」と述べ、さらにこう話したという。

 

「切った野菜のくずから芽が出てくる。スーパーでしおれていたホウレンソウが、水で洗うとみるみる精気を取り戻す。野菜だって何だって、命あるものはすべて生きたがっている。それに気づくことができた」

 

そして「だから私は、キッチンから戦争に反対していく」と語っていたという。

 

また本誌では今年6月、元ひめゆり学徒・島袋淑子さんを取材している。島袋さんは学友が爆弾に負傷した際について、こう回想していた。

 

「おなかをやられて腸が飛び出していました。みー、みー、と言って水を欲しがって……。先輩が、ガーゼに浸した水をあげたら、しばらくして『天皇陛下万歳』と言って亡くなったんです」

 

軍国少女だったという島袋さんは「私たちは、どんなことがあっても日本は勝つと教えられ、そこに疑問を持つことも許されませんでした。教育って、恐ろしいものなんです」とも話していた。そして取材をこう結んでいる。

 

「戦前のことを思うと、私はただ国の言うことを信じていましたので、反省するんです。だからこそ、今度、平和憲法が変えられたりして戦争の準備が始まったら、そのときは、私は牢に入れられても、ダメだと言い続けます。それが、戦争を体験した者の責任です」

 

戦争体験者は年々減少し、国民の8割以上が戦争を知らない世代ともいわれている。残された者たちこそ、その歴史を語り継いでいく必要がある。

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